園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2020年5月

【情報の受け止め方】
コロナウイルスに関する情報の受け止め方について考えさせられる日々が続いています。ウイルスの専門家からの情報に加え、専門家ではない人からの情報もたくさん飛び交っているので、どの情報を選び取るかで悩んでしまいます。そんな中で気をつけているのは「分かった気にならないこと」です。専門家でない私たちは、ウイルスのことについて分からないのは当たり前のことです。だからこそ分かったつもりになって考えることを止めるのではなく、全ての情報に対して「本当にそうかな?」という態度をとり続けることが大切だと思っています。これは批判的思考と呼ぶそうです。批判といっても粗探しではありません。論理的に深く考えるための思考方法です。

【批判的思考】
反対に、物事に「良い」「悪い」と白黒つける白黒思考と呼ばれる思考方法もあります。コロナウイルスでも「危険です!」とか「安全です!」と言い切ってもらった方が、それが絶対に正しくないとしてもちょっと安心しますよね。どっちなのか分からないと言われたときのような不安はありません。でも物事はそんな単純ではありません。コロナウイルス対策に限らず、世の中は「答えのないもの」で溢れています。こちら側から見ると白だけど、反対から見れば黒とも言える、そんなことばかりです。だからこそ白黒思考で簡単に結論を出してしまわず、様々な情報に対しても「そうかもね、でも違うかもね」と批判的思考で向き合うことが、今は特に求められていると思っています。ちなみに日本(もちろん世界も)が目指している教育のあり方、子どもたちにつけてもらいたいと思っている力が、この批判的思考、「本当にそうかな?」と問い続ける力です。「分からない」不安に対して平気でいられる力と言ってもいいかもしれません。この批判的思考に触れる機会を、こども園や児童クラブでは多く設ける必要があると思っています。

【新人研修】
4月16日と17日の2日間、花の村の新人研修を行いました。今年度の新人職員は4名(こども園に2名、児童クラブに2名)ですが、新人研修を数年間実施していなかったことから過去の新人職員(変な表現ですが)も対象としたため人数が多くなり、2日に分けての実施となりました。そこでは花の村の職員に大事にしてほしい考え方として、こんなことも話しました。

「成功か、失敗か」ではなく「成功か、学びか」と考えてほしい

何度も言ってきたことですが、花の村では失敗は大歓迎です。失敗は学びであると考えているからです。失敗を恐れて行動を止めてしまうと進歩はありません。周りの人に相談しながら新しいことにチャレンジし、たくさん失敗してください。そしてその失敗から学んだことを次の行動に活かしてください。失敗を学びにするためには振り返りが大事です。いい振り返りのポイントは客観的に見ること、特に他の人と一緒に振り返ることは有効です。起こったことをひやりハットに記入し、その経験を事業所のみんなで振り返ってください。最近ひやりハットがよく出てくるようになっています。とてもいい傾向です。学びを深めてくれていると理解しています。

【4つの言葉】
朝礼で少し紹介したことですが、漫画家や小説家を支援しているコルクという会社の代表である佐渡島庸平氏が「成長する人が使わない4つの言葉」をyoutubeで公開していました。①がんばる、②迷惑をかけてはダメ、③苦手、④仕事だからやる、の4つです。私自身も無意識で使ってしまう言葉があり、自分自身を考え方を問い直す必要があると感じています。ここでは①と②について勝手にまとめたものを紹介します。③④も気になる方は佐渡島さんのyoutubeを観てください。私に質問してもらってもいいです。ぜひみなさんも自身の言葉を点検してみてください。

①がんばる
がんばるとは具体的にどういう状況を指すのかがわかりにくいです。次に何をすべきかが具体的にイメージできていないときに使ってしまいがちなのが「がんばる」です。どんな小さな事でもいいから、何をするか決めて行動していくことが大事です。その行動が次の新しい行動を生み出してくれます。

②迷惑をかけてはダメ
誰にも迷惑をかけずにスマートに結果を出すのがいいと思われているが、それはちょっと違っています。社会は迷惑のかけ合いっこで成り立っています。子どもが自立していく過程では、何でも自分でやりたい時期、イヤイヤ期(2歳前後)があります。大人が迷惑をかけないようにしようとするのは「大人のイヤイヤ期」と言えるかもしれません。大人になるというのは、堂々と迷惑をかけてしっかりと感謝することです。他の人が迷惑をかけてきたときは堂々と受け入れて、見返りを求めないということです。そうやって迷惑をかけ合うことで新しい縁も生まれてきます。

5/4-5/10

◯保育部門関係

こども園をどうやって通常の状態に戻していくかを考えています。全く心配がない状況になるのを待つのは現実的ではないので、どうなったタイミングで動き出すか、そしてどう動くかです。「通常の状態」といっても今まで通りではないと思います。同じようなことをやるとしても少し力点を変える必要があるはずです。まだぼんやりとした案しか持ってませんが、5月中には固めることになると思います。ただ、今は他園の人と会う機会が減っているので、今後のことについてじっくり話し合ったり、他人の意見にヒントをもらったりができず、若干困っていました。そこで、そんな機会がないなら作ってしまえということで、新たに勉強の場を作ることにしました。今後の保育はどう変わっていくか、どんなことを考えておく必要があるか、そんなことをのんびりワイワイ話し、そこで得られたヒントを共有する場を作ります。第1回は5月14日(木)、テーマは『アフターコロナの行事の在り方』です。そのときの様子を動画で残したり、音声でいつでも聞けるようにすることも考えています。楽しみが増えました。

 

◯個人の活動

4日
2013年4月に石巻を訪れた際、現地で支援にあたっていたプロジェクト結のつかちゃんと出会いました。そして、2018年4月には飯田橋のスタバで婚姻届作成中のつかちゃんと出会いました。そして先週の夜に突然始まったFacebookライブ配信でまたまたつかちゃんと出会いました。そこで話していたのは「ドーナツオンラインワークショップをやってみることにした」という話。長野県佐久穂町でmikkoというドーナツカフェを運営していて、営業自粛期間中に何かできないかと考えたそうです。(mikkoというの名前はフィンランドによくある人の名前だそうで、日本で言えば「ひろし」くらいよくある名前だそうです。)たまたまライブ配信を見かけたのも何かの縁だと考え、5月4日午前のワークショップに申し込むことにしました。事前に材料が届き、参加者が用意する物や当日の流れなんかをまとめた書類もメールで届き、特別なやり取りはしていないけど安心して当日を迎えることができました。

当日は、「ドーナツ作りに正解はないこと、それぞれに違っているドーナツを楽しみましょう」といったつかちゃんの話からスタートし、楽しみにしていたドーナツ作りが進んでいきました。30分程度の発酵タイムが2度あったんですが、その間に他の3組の参加者(東京、埼玉、福岡)とのちょっとした交流もあり、それもまたオンライン独特の楽しさでした。以前訪れたフィンランドのことを聞かせてもらったり、

note.com

フリーペーパー「あのつく人」の話を聞かせてもらったり、各地の小学校事情を聞かせてもらったりと、いい時間でした。

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作業中はつかちゃんの作業の様子を見て確認したり質問したりできるので、安心して取り組めました。そして完成したドーナツはみんなで「いただきます」をして食べました。

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オンライン飲み会とかを否定はしないけど自分は参加しようと思いません。なんかしんどそうなので。でも、この人の指導を受けたいといった同じ目的の人がオンラインで集まり、そこでいろんな話をしたり時間を共有したりするのは嫌いではありません。今回はむしろ楽しかったです。こういったオンラインの楽しみ方もあるし、楽しませてもらったからこそチャンスがあれば現地を訪れたい、そう思わせてもらえるイベントに出会えてよかったです。やっぱり「これは何かの縁?」と思ったり、おもしろそう!と思ったりしたときは、根拠なんてなくてもすぐに行動した方がいいです。時間をかけて検討すればよりいい答えが見つかると思いがちだけど、即決したものとたいして違いはないです。むしろその場で決めて、後は違うことを考えるために使った方がよっぽどいいです。即決の精度を上げるために常に判断基準を準備しておけばいいだけ。その時になって初めて考えるんじゃなくて、Aが出てきたらBを判断基準にする、Cが起きたらDを判断基準にする、といった感じで。その方が気分的にもラクチンですよね。

後日、フリーペーパー「あのつく人」を送ってもらいました。

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働き方は多様であることを若い人に知ってもらいたい、このフリーペーパーを読むことで一緒に働いてみたいと思い会いに行ってくれたら…、そんな思いで作っているそうです。法人でもフリーペーパーもどきを作っていますが、フリーペーパーの可能性はとてつもなく大きいと思っています。何のために作っているか、その思いを純粋に表現できます。思いをどう表現するかも当然求められるわけですが、楽しい媒体であることは間違いありません。フリーペーパーのみを扱うお店があるのもおもしろいです。

只本屋

onlyfreepaper.com

可能性しか感じません。

 

◯観た映画

キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を観る予定が、それを飛ばして『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』『マイティ・ソー バトルロイヤル』『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『ブラックパンサー』を観ました。何度でも観れる映画たちです。

4/27-5/3

◯法人関係

2日
管理者に協力してもらい事務所のレイアウト変更を行いました。業者の方にも来てもらい、床下の配線類も全部取り替えました。20年前に事務所を構え、その後PC等をどんどん揃えていき、古くなると買い換え、事業の拡大に伴いレイアウトを変えたり増築したり、そんなことを繰り返してきました。レイアウトの変更はただ配置が変わるだけでなく仕事のあり方も変わります。人の位置が変わることでコミュニケーションも変わります。課題も出てくるでしょうが、まずは変化によるメリットに注目したいと思います。

 

◯保育部門関係

Zoomを使わなくてもいいんだけど、あえてそれでやり取りする動きが始まっています。このような技術を当たり前に活用できるようにしておくことが、今後の準備になると思っています。ネットを活用して距離の壁、時間の壁を軽々と乗り越えることで全てが補えるとは思っていませんが、こうした技術は今後ますます必要性が高まってくるはずです。今の子どもたちはどんな社会を生きることになるんでしょうか。こうやって時代が変わっていくんでしょうね。

30日
連休明けの対応について、一応のことは決まりました。でも一度決まったことも容赦なく変わっていくと思われます。決まったことに固執し過ぎることなく、どう変わっても対応できる柔軟さが求めらているのを痛感しています。

 

◯育成部門関係

27日
5月7日以降も小学校の休校が続くことになった場合の対応について、市の方針が決まりました。その内容をここには書きませんが、行政が変わっていくのは難しいことがよく分かりました。

 

◯観た映画

アイアンマン2』『マイティ・ソー』を観ました。MCU作品は全て複数回観ていますが、思い出したように観たくなるときがあります。アイアンマンなどの産みの親スタン・リーがちょくちょく登場していることに気づいたり、何度観ても発見はあります。次は『キャプテンアメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』です。

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4/20-4/26

◯法人関係

21日
外部の仕事は軒並み中止だけど、その分内部の仕事に時間を割くことができているのは結構大きいと実感しています。ただ気をつけないといけないのは、時間的な余裕があるからといって口を出しすぎないこと。仕事を任せること、権限を委譲することを進めてきたのに、それを止めてしまうことになりかねないので。つい言ってしまうのを制御しなければ。

今年度も環境整備委員会が始動。業務の合間をぬっていかに環境整備を進めていくかは事業スタート以来の課題で、でもこの委員会のおかげで課題が整理され、取り組みも変わってきています。ほんの少しでもいいので、前年度よりも前に進んでいけるようにサポートしていきます。

24日
今年度最初の広報委員会の会議が行われました。どれだけ地域に支えられているか、地域との関わりのおかげでどれだけ活動が豊かになっているか、そんなことを発信し続けた2年間でした。それを淡々と継続する予定だったのですが、今年度は地域との交流はゼロになってしまうかもしれません。その中で、状況が改善したときにいい形で交流を再会するために法人のことを知ってもらうことは続けていく必要があります。「こんな法人です。こんなことをしています。こんなことを考えています。」と気持ちを新たに情報発信をしていく1年になります。

 

◯保育部門関係

22日
新型コロナウイルス対策をそれだけで終わらせてはいけないと、感染症対策全般を見直すことにしました。その一環として、タブレットにタッチしてもらうことで登降園を管理している方法(今は中断しています)を非接触の方法に変えることを検討しています。顔認証とかを導入したいとも思いましたが、それはもっと精度が上がった頃に再検討するということで。

 

◯育成部門関係

21日
緊急事態宣言の発令を受け、児童クラブの一日開所が再度始まりました。期間は5月6日までとなっていますが、7日以降がどうなるかはGW中に決まることになりそうで、それはそれで混乱しそうな気が。解除するにしても延長するにしても、一体何を根拠に決定するのが見えていないこと。児童クラブを閉所して学校が児童の見守りを行うことになるプランもあるようだけど、それは児童の行き先が変わるだけで対策になっているのか不明なこと。A→Bではなく、A→A’にしか見えず、それならそれぞれの役割に専念する方がいいのではないか。そんなことを考えてしまいます。

 

◯外部の仕事

20日
某団体内での情報共有を進めるためのweb会議を実施。正式なものではないけど、3つの取り組みをスタートさせることに。関係者に連絡をし、早速あるグループの運用を開始しました。少数(現在は10人程度)で運用しているだけではメリットが少ないので、趣旨を理解してくれる人を招待して今月中に50人を目指したいところ。

21日
他団体のキャリアアップ研修が延期(最終的には中止になる?)を表明している中、何とかオンラインで実施できないか検討していて、参加者のネット環境もだいたい把握できたので、いよいよ具体的な準備を進めていくことになりました。心強いのが、講師のお二人がオンラインで実施することに超前向きであることです。できない理由を探せば山ほど出てくるだろうけど、何ができるかしか見ていないことが話の中で伝わってきたので、こちらも不安がかなり減りました。こういう人に触れていると安心して前を向いていられます。

22日
市内の某団体の総会が中止に。いろんなところで言われていることですが、今まで当たり前のようにやってきていたけど本当に必要だったのか?が問われています。中止になって困ることもあれば、たいして困らないこともあります。困らないからなくなってもいいとは思いませんが、自分自身がそこにどこまで関わるかは今後再検討したいと思います。

 

◯個人の活動

久しぶりにワラーチを作りました。今まで使っていたソールの紐の付け替えと、新作です。新しいのを作りたいと思いながら手をつけずにいたんですが、ようやく取りかかることができました。やり始めたら30分くらいでできてしまうので、すぐにやればよかったんですが。新作の黒ソールは今までにないくらいに紐を緩めにしました。接地のとき以外はソールは足につかないようになってます。2つの履き心地の違いを楽しもうと思います。

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4/13-4/19

◯法人関係

15日
新規事業の内容詰めの作業。各種金額設定について、無理なく事業を継続できるラインを探しています。安さを売りにするのではなく、提供できるサービスや価値に適した金額にすることを目指していますが、そのラインがどこなのか、様々な条件がありすぎて悩みます。でも割といい感じに設定できたと思います。後はその金額で満足してもらえるサービスを作り上げる作業に取りかかります。

16日
法人の新人を対象とした研修を実施。理念の確認、その理念を形にすること、その形にしたものを通じて地域に貢献すること、社会の様々な変化に対応することなどを話しました。全員で集まることが難しくなっている現状では、小さな集まりでこうした考え方を繰り返し語っていくことが大事だと感じています。

17日
新人向けの研修の2回目。1回の人数を減らす必要があったため、2グループに分けて2回開催することにした、その2回目です。前日と同じ内容でしたが、反省を踏まえて表現を少し変えました。同じ資料を使って同じ内容を話す場合でも、全く同じなのは避けたいと思っています。少しでも違和感があればそこはちゃんと修正したいし、参加者に合わせた変更もしたいので、全く同じことを話すことはほとんとありません。めんどくさいけどそうしてます。

新型コロナウイルス対策の検討会を実施。感染者がこうなったらこうする、また別の状況になったらこうするという決めました。ただ、常に状況は変化するので、決めたことにこだわりすぎず柔軟に変更していきましょうと確認して、この日は終了。

18日
前日に緊急事態宣言が全国に発令されたことを受け、事業ごとに細かく対応を検討し直しました。県内の、特に西部地区の感染状況に変化があった場合の対策を立てており、そこの変化がない状況での緊急事態宣言は想定していませんでした。なので再度検討することに。1年間はこうしたことが続くと考えているので、特に慌てることなく対策を立てることができました。

 

◯保育部門関係

14日
県内で新型コロナウイルスの感染者が出たことを受け、市内の保育園の対応を協議する会に出席。全体的に「夏くらいには収束しているのでは」と考えている空気があり、その前提が少し違っていたため意見がかみ合わない感じで協議が続きました。何かの対応策を考えるとき、現状認識が違っているだけで出てくる案が大きく違ってきます。現状や問題をどう把握しているかが大事だと思い知らされた会議でした。

 

◯介護部門関係

法人内で新型コロナウイルス対策が最も重要になるのが介護部門で、しかも入居施設と通所施設で求められる対応が違っていて、なかなか大変です。それに加えて毎日のように◯◯が壊れたといった連絡が入ってきて、その対応もしていかないといけません。20年経った施設の老朽化問題はやっかいです。近いところでは大きな改修も計画しているんですが、当初の計画通り資材が揃って工事を進められるのか、だんだん心配になってきています。

 

◯育成部門関係

18日
緊急事態宣言の発令を受け、市内の小学校は20日の午後から休校になることが決まり、再度児童クラブを一日開所することになりました。児童クラブは(こども園もですが)確かに保護者の就労をサポートする施設ではあるんですが、同時に教育施設(人格形成に大きな影響を与える施設)でもあると考えています。そして後者の意味合いを強く理解してもらう必要性を感じて動いてきたつもりだったんですが、新型コロナウイルス感染が始まって以降、前者の意味でしか語られなくなってきていることに危機感を感じています。もちろん無視できないことですが、それだけで語られたり、それだけであり方が検討されるのはなんとしても避けなければいけないと思っています。状況が落ち着いてからの動きが重要になってきます。

 

◯外部の仕事

県内保育施設の第三者評価の受審が進んでおらず、そこを何とかしたいと思っていました。補助がほぼ無い現状で、高額な第三者評価を受審する施設が伸びないのは当然のことではありますが、それでも何かできることはあるはずと準備をしてきました。その準備が整って県の評価者としての登録もやっと終わったんですが、さすがに今年はわざわざ義務でもないのに第三者を受け入れる施設はないと思われます。残念ではありますが、計画は来年度以降に延期です。

 

◯個人の活動

学校の休校が決まり、56日までとはなっているけど延長されることも考え、子どもたちと一緒に楽しめる畑を作ることにしました。まずは土作りから。しばらくの間、週末は土と戯れることになります。素人仕事ではありますが、何を育てるかで盛り上がってきています。

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2020年4月

新型コロナウイルス①】
3月の給与コメントでも新型コロナウイルスのことについて書きました。そこから1ヶ月しか経っていませんが、感染者が急増し、7都府県に緊急事態宣言が出たりと、状況は大きく変わりました。これを書いている4月13日時点で、世界の感染者数は184万人、島根県でも8名の感染者が確認されています。世界中の全ての人が当事者となっている今回の感染症にどう対応していくか考えたとき、長期戦に持ち込んで感染速度を緩やかにすることくらいしかなさそうに思われます。治療薬やワクチンの早期開発を期待しつつ、1年くらいのスパンで感染症対策を考えるのがよさそうです。まず最初の1ヶ月の対応として、1ヶ月後の連休明けくらいに島根県内全域で感染拡大が起きているとしたら今考えている対策で十分かどうかを、事業所ごとに再確認し準備をしていきましょう。他県の対応事例は参考になるはずです。

新型コロナウイルス②】
介護も保育も児童クラブも、休業せず動き続けることを求められている業種です。感染が広がる中で、利用者さんや子どもたちが感染しないように、もちろん自分も感染しないようにと注意を払い続ける毎日は、精神的にもしんどいことでしょう。気にし過ぎないようにしているつもりでも、新型コロナウイルス関連の情報はたくさん飛び込んでくるので、気づかないうちに気持ちが沈んでいることもあると思います。現代人が1日に得ている情報量は、江戸時代の人の1年分、平安時代の人の一生分とも言われています。普段からそれだけの情報を取り込んでいる上に新型コロナウイルスの情報も入ってくるので、しんどくないわけがありません。これは長期戦です。うまく息抜きをしながら、この状況でも楽しむことを忘れず仕事をしていきましょう。しんどい時はそれを周りの人に聞いてもらうことも大事です。(新型コロナウイルス関係の話はここまで)

【できること】
4月1日から新体制での業務がスタートしています。例年のように業務だけに集中することは難しい状況ではありますが、利用者一人ひとり、子ども一人ひとりを大切にする理念を形にするために、新しいメンバーで意見を交わし続けてください。活動の多くが制限されることが予想されます。そんなときだからこそ、従来のやり方にとらわれることなく、新しいことにも挑戦してください。こども園では、保護者との交流事業をしばらく行わないよう指導されているため、動画配信を利用してこども園の思いを伝えることを試す準備が始まっています。面会をストップしているグループホームでは、テレビ電話を活用して家族とつなぐこともできそうです。制限の多いときだからこそ、小さなこともいいので「できること」を探していきましょう。

【勤続表彰】
辞令交付式と勤続表彰式は、全員に集まってもらって実施する形を中止しました。辞令書は各リーダーから渡してもらうことにしましたが、長年花の村の事業に取り組んでくれている方々に対する感謝の思いは直接伝えようと施設長と考え、永年勤続の感謝状は事業所をまわって渡させてもらいました。今回の勤続表彰者は20年が17名、15年が4名、10名が5名、5年が13名の計39名でした。たくさんの方に長く支えてもらっていることを実感し、心強く思っています。

【プロジェクトの報告】
給与コメントが長くなってしまいますが、最後にプロジェクトの報告をさせてもらいます。プロジェクト活動報告会が中止になった代わりです。2019年度に終了した3つのプロジェクトと、新たにスタートした1つのプロジェクト、今からスタートする2つのプロジェクトについてです。日々の仕事とは違う視点で活動するため、多くの気づきがあったことが報告書を読んでいて分かりました。ここに載せるのは短くまとめた報告になりますが、これらを読んでもらい、自分たちもこんなこともやってみたいと動き出してくれることを期待しています。

 

〜終了したプロジェクト〜

『10の姿情報発信プロジェクト』
2018年5月にスタートし、2019年7月までに全13回の活動を行いました。小学校入学に向けて育ってほしい力がこども園の生活の中でどのように育っているかをどう保護者に伝えるかを考えることが目的です。2019年7月には、マンガをふんだんに使った冊子「あさくらの保育」を完成させ、保護者に配布して情報発信を行いました。

プロジェクトメンバーの感想は、「理解が深まった」「じっくりと保育を語ることができてよかった」「子どもの行動の意味を保護者へ伝えることが大切だと気づけた」「マンガを描く人、文章をまとめる人と、個々の得意分野を活かして完成させることができた」といった感想をもったようです。

 

『杜に寄り未知プロジェクト』
2018年12月にスタートし、2019年11月までに全11回の活動を行いました。10月19日(土)には「日常生活に役立ててみませんか?」というイベントを合歓の杜で実施。自助具(生活補助具)を含めた福祉用具を体験してもらったり、安くて簡単にできる料理を提案したりと、家族の介護をしている人、介護を必要としている人、今後必要になる人に情報発信をする、その方の相談に乗ることが目的のイベントです。当日はプロジェクトメンバー以外の職員や業者の方、邇摩高校の生徒の協力もあり、参加してくださった11名の方に対してじっくりと対応できたようです。

プロジェクトメンバーの感想は、「来られた方にゆっくり見ていただき、しっかりと対応できた」「高校生が福祉用具を見る良い機会になったと思う」「最近の福祉用具を知ることができてよかった」「業者の方から福祉用具の詳しい説明をしてもらえてよかった」「介護の職員にとって必要な活動だと感じた」「業者の方からは使う人の生の声を聞くことができ、今後の製品開発に活かしていきたいと言われた」
今後もこのようなイベントがあるといいのではないかという感想や、介護サービスを受けることに対する敷居の高さを解消していくことも必要なのではないかといった感想もありました。

 

『環境プロジェクト』
2018年6月からスタートし、2020年1月までに全7回の活動を行いました。子どもたちが遊び込める環境づくりを目指し、その環境を作るために何が必要か、何を工夫すべきかを考えていくことが目的です。
・室内の音環境の調査から改善策を考え実行。子どもの活動内容にふさわしい音環境の場所を選択できるように改善。
・外部研修に参加した際、他園の保育室等の環境の写真を撮ってきてもらい、取り入れることのできるものは積極的に取り入れた。
・子どもの実験活動が充実することを目指し、100円ショップで実験に使えそうな素材探しをして活用した。

子どもたちの日々の活動を豊かにする様々な環境整備を行い、2020年1月で活動を終了しました。

 

〜新たにスタートしたプロジェクト〜

2020年3月からリユースプロジェクト』がスタートしています。
地域の会社で不要になったものや、地域の中であまり活用されていない場所を見つけ、資源として保育に活かせないかを考えるプロジェクトです。あらためて地域資源を見直すのは根気の必要な作業になると思いますが、気づきは大きいはずです。地域のいろんな事業所に協力依頼をしていくことが決まっているようです。

 

〜これからスタートするプロジェクト〜

2020年4月からこども園の実験ゾーンを充実させるプロジェクト(仮)』がスタートする予定です。
子どもたちの探求心「なぜ?」「どうして?」が生まれる環境を充実させることが目的で、具体的には実験ゾーンのあり方を考えていくことになるようです。身の周りにある物の変化に不思議さを感じるところから科学はスタートしますが、そのことについて改めて保育者が考える機会になっていくことが予想されます。

 

同じく2020年4月から『動画配信やSNSの使い方を学ぶプロジェクト(仮)』がスタートする予定です。
行事や保護者との交流に制限が出てくる1年となりそうなので、そこをカバーするために動画を活用してみよう、SNS等を使った情報発信に磨きをかけよう、そのための技術を身につけみんなで活用していけるようにしようということが目的です。ライブ配信もできるようになれば、こども園の活動の幅は広がっていく可能性が大いにあります。

4/6-4/12

◯法人関係

6日
新規事業の話し合い。図面を見ながらの微調整はだいたい終わり、今後はサービス内容を細かく決めていく作業に移ります。イメージを作ってもらったんですが、これがなかなかいい感じです。色がほぼついていないことで、見る人がそれぞれのイメージを持ちやすいそうです。確かにそうだなあと納得しました。

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 7日
法人に足りていない部署を立ち上げられないかと考えていて、そのことに興味を持ってくださった2名の方とzoomで会議をしました。社会福祉法人ってこうだよね、そこで働く人ってこうだよねと、勝手に決めつけてしまっていたことを思い知らされました。考え方の柔軟なお二人の話を聞いていて、今までとは全く違うアプローチで法人のあり方を考えてみて、再度話す機会を作ってもらうことにしてこの日は終了しました。人口の少ない地域で、そうでない地域と同じような運営方法を目指すのは少し違っているのかもしれません。たくさんの人の力をちょっとずつ借りる形を、とりあえず1年間試してみるのもいいかもしれないと思っています。

8日、9日
スタッフの勤続表彰を行いました。例年であれば全員に集まってもらっての式になるんですが、今年度は各事業所をまわって賞状と記念品を渡すことに変更しました。150名いるスタッフの中に勤続20年の方は17名です。ありがたいことです。

 

◯保育部門関係

6日
市内保育園の連合保護者会の役員会に出席。今年度の事業がほぼ中止になる可能性が高い状態でスタートすることになりそうなので、会長さんは大変だと思います。負担が大きくならないよう、保育園側がしっかりサポートしていく必要がある年度になります。

 

◯育成部門関係

新体制になり、今まで計画を立てきれなかった施設内研修の案が上がってきました。研修に力を入れると言いながら何もできていなかったので、企画してくれて管理者には感謝しかありません。まずは1回目を実施し、2回目3回目と動き続けてもらえるよう支援していくつもりです。

 

◯外部の仕事

久々の外部の仕事は、とある保育団体のちょっとした打ち合わせ。会員園同士のつながりを活かす仕組みづくりについて、今まで考えてきたことを団体の長に伝えることを目的とした会議でした。団体の活動が東京中心、関東中心であったことに物足りなさを感じており、ネットをつかって地方の園ももっと関わっていきたいと何年も提案してきたんですが、ネットを活用せざるを得ない今の状況は追い風になりそうです。現場の悩みを全国の会員園がアドバイスし合ったり、zoom等を使ったオンラインの勉強がいくつも立ち上げられたり、そんな動きがどんどん起きてくることを目指しています。

 

◯個人の活動

「イップ・マン 葉問」「ポーラー 狙われた暗殺者」「マネーボール」「ゴッドファーザー」と順調に映画を観ています。自分の観たい映画というわけではなく、Netflixの人気映画の中から適当に選んで観ているだけですが、かなりの気分転換になってます。おすすめのドラマがたくさんあるようですが、なんとなくドラマは興味がわかないためまだ手をつけていませんが、一通り映画を観たらドラマに移っていくかもしれません。