園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2019年8月

【Kさんのこと】
8月1日にグループホームやかたに入居しておられたKさんが亡くなられました。平成20年4月にグループホームやかたの事業が開始してからの入居者で、11年4ヶ月過ごされたことになります。グループホーム合歓の郷のSさんは、「お元気な頃からずっと一緒に過ごしてきた方で、いろいろな思い出がある」と話してくれました。入居されてからここに至るまで、看取りを行うと決まってからももちろん、Kさんに対する介護の方法について職員間で何度も話し合いが行われたことを聞いています。職員のみなさんがKさんのことを考え、Kさんがグループホームでの生活を最後まで満足して過ごしてもらえるようにと考え介護にあたってくれました。ありがとうございます。このたび亡くなられた主治医のM先生、その後を引き継ぐ形になったH先生も、Kさんを医療面で最後までサポートしてくださいました。本当にありがたいことです。

【外国人人口】
話は変わりますが、先日市役所へ行った際に7月末の人口を確認したところ、外国人の人口は全人口23,494人中289人と1%を超えていることを知りました。以前、市がベトナムの方を積極的に受け入れることを検討していると書きましたが、その公的なものとは別の流れが起こり、今後かなり速いペースで伸びていくと個人的にはそう予想しています。国は「外国人労働者」の受け入れを進めていますが、私たちは単なる労働者ではなく生活者が増えると受け止めておくべきだと思っています。では生活者の受け入れのためにはどんなことが必要になるでしょうか。日本語を学ぶ場、日本の文化を伝える場、安心して生活できるよう公的な制度(病気や災害時の対応など)を伝えることも必要でしょう。それと同時に、相手の言葉や文化に関心を持つことも大事になってきます。私たちとは違う背景を持つ方々と共に暮らしていくためには、互いのことを知り合う機会をどれだけ作ることができるかにかかっています。

【私たちの強み】
なぜ外国人のことを書いているかというと、今後関わることが増えるであろう外国人に対して必要な対応、「自分たちのことを伝え、相手のことも知る」つまり「個を認める」「個を認め合う」ことは、今関わっている利用者や子どもたちに対して大事にすべきことと同じだからです。花の村の理念は『ひとりを大切にする』で、私たちが行っている介護・保育・育成の考え方はそのまま他の人に対しても応用可能だということです。Kさんのこと、Kさんの家族の思いを受け止め、最後まで丁寧に介護にあたってくれた姿勢があれば、外国人はもちろん、地域の方とも良い関係を作っていけるでしょうし、それは地域を元気にすること、『事業を通じて地域を活性化する』ことにつながります。私たちの強みは様々なところで活用できることを覚えておいてください。

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