園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2020年3月

【新型①】
新型コロナウイルスの話が連日ニュースで取り上げられる状態が続いています。日々の会話の中でも出てこない日はないくらいです。2月27日の首相の発表により、3月2日から江津市内の小中学校は臨時休校となりました。それに伴って放課後児童クラブは急きょ1日開所をスタートさせることになり、児童クラブの職員のみなさんには大変な苦労をかけることになりました。急なことで調整が難しい中、子どもたちを受け入れるために対応してくれたことに感謝しています。どうなっていくか分からない状況は今後も続きますが、市内で感染が見つかった等のケースも想定し、子どもや利用者のために事業所ごとにどのような行動をとるべきか、事前にできる限りの備えをしておきましょう。みなさんが健康でいることももちろん大切です。手洗い・うがい(特に手洗い)が有効であることは分かっているので、まずはこれを継続しましょう。そして食事や睡眠をしっかりとって免疫力を高めることも心がけてください。

【新型②】
3月30日に計画していた花の村の事業方針発表会は、感染拡大防止の観点から中止することにしました。会の中で予定をしていた2020年度の方針発表、各事業所の新リーダー紹介ができなくなりましたので、その代わりの手段を用意しているところです。目的は、2020年度のスタート前にみなさんに確認しておいてもらいたいことの共有です。想定していなかったことが起こる可能性のある状況ではありますが、いいスタートが切れるよう準備をしていきましょう。(新型コロナウイルス関係の話はここまで)

【運べないものはない】
ある勉強会で運送会社の日本通運の話を聞きました。「日通に運べないものはない」と言われていて、新幹線や仏像、現金など、ありとあらゆるものを運ぶことができるのは日通だけの特徴だそうです。ちょっと傾くことさえも許されない国宝の運送を頼まれると、何ヶ月も前からルートや運搬方法を検討し、うまく運べるように実際に何度も試してみて運ぶ方法を見つけ出すのが日通の仕事のやり方だという話も聞きました。日通の企業メッセージは「We Find the Way」。同じ志をもった個の力を集結したチームで(We)、たとえ今あるやり方に当てはまらなくても実現するための方法を模索して探し出し(Find)、あらゆる可能性の中から導き出したただ一つの最善の方法を提供する(the Way)、そんな思いが込められたメッセージです。

【 Find the Way 】
あらゆるものを運ぶために、依頼を受けたときには「できる・できない」の話をせず「どうやったらできるのか」だけを考える、そんな日通の姿勢から学ぶことは多いです。「できる・できない」は過去の経験や情報を元に考えることです。「どうやったらできるのか」は実際に動いて方法を考えること、実際に体験して模索することです。どんな小さなものでも、1つの行動は次の新しい行動を生み出し連鎖していきますし、その行動の連鎖が新たな方法を生み出していきます。4月からはほとんどの事業所が新しい体制でスタートすることになります。当然課題はたくさん出てくるでしょう。課題が出てくるたびに「どうやったらできるのか」を行動して探し出し、これだと思う方法を見つけたらまた行動に移してください。日通のように「ただ一つの最善の方法」を見つけることにこだわる必要はありません。考え出した複数の案を試してみて、上手くいかなければそこから学んで次の行動に活かせばいいだけです。私たちの「ただ一つの最善の方法」は、失敗を恐れずに行動することです。

【 We 】
行動についてもう1つだけ。自分の行動は周りの人の行動にも影響を与えます。自分の小さな行動は、自分のさらなる行動を生み出すだけでなく、周りの人の新たな行動を生み出すきっかけにもなります。私たちの仕事はチームで取り組む仕事です。一人ひとりを大切にした介護、保育、育成の仕事を深めていくために、自分が動いて周りに影響を与え、周りの動きから刺激を受けて自分もさらに動いていく、そんなチームを目指していきましょう。