園長のひとりごと

こども園、福祉全般、走ること、食べること、いろいろと。

2020年6月

石見智翠館高校の取り組み】
5月31日に石見智翠館高校でラグビー部員による7人制ラグビーの校内大会が行われた、という記事を読みました。早い段階から独自の厳しいガイドラインを作り、県の教育委員会に逐一報告し、許可をもらって慎重に進めた内容が書かれたものです。細かいことは省略しますが、全員が寮生である部員は春休みも帰省をせず、検温や手洗い等の相互チェックを行い、新入生は2週間自宅で待機し、島根入り後も別の宿泊施設で2週間の隔離をするなど徹底した対策を講じ、ウイルスが入る確率を限りなくゼロに近づけることによって実現したそうです。興味深いのが、大会が実現したのと同じ日に、日本ラグビー協会から練習再開に向けたガイドラインが公表されたことです。智翠館高校も協会の方針決定を待っていたら本格的な練習再開や大会実施はまだまだ先になっていたはずです。私はこの話から「自分で考える」ことの大切さを学ばせてもらいました。

【自分で考える】
自分で考えて行動するのは勇気がいることです。行動の結果に対する責任は当然自分にありますし、是非を問われたときは行動の理由を説明する必要もあります。ですが自分以外の考えに従って行動したとしても、その考えを選択した責任は自分にあるわけですし、結局は同じことなのかもしれません。それでも外の決定によって行動するのと、自分で考え自分で決めて行動するのとでは、得られるものが大きく違ってきます。考えるプロセス、「よし、これでいこう!」と決断した経験、自分で決めたからこその厳しめの自己評価など、どれも後の自分の考えや行動に大きく影響してきます。次の課題に対して何を考えてどんな決定をするか、その精度も格段に上がるはずです。智翠館高校のラグビー部が今後どのような活動をしていくのはわかりませんが、違う課題が現れたとしても今回の経験をもとにスムーズに対応していくんだろうと思います。

【GHのプロジェクト】
3つのグループホームの食事について、その内容や食材の調達方法などを考えるプロジェクトがスタートしています。それぞれのグループホームによって食材調達に違いがある現状を課題として取り上げ、そのことをきっかけにしてより美味しい食事を作ることも考えていこうというものです。このプロジェクトの一番のポイントは、自分たちの課題に対して自分たちで解決策を見つけ出そうとしていることです。当たり前のように思われるかもしれませんが、自分たちの課題はできることなら気づかないことにしておきたいものだし、わざわざ取り上げて対策を考えるのも、そこにかかる労力を考えるとできれば避けたいと思っても不思議ではありません。でもグループホームのメンバーはそれを課題として取り上げ、自分たちで考えて改善策を見つけることを選択しています。報告の中で、興味深い取り組み案が出てきていることも聞きました。プロジェクトとしてどんな成果が出るかも楽しみですが、プロジェクトの取り組みが別の活動にも活かされるのではないかとも思っていて、それも楽しみにしています。

熱中症に注意】
熱中症への注意が必要な時期になりました。例年と違い、マスクをつけて長時間行動することがあるため、今年は特に注意が必要です。マスクをしていることで呼吸によって身体を冷やすことが難しくなりますし、こまめに水分を補給することも通常より手間がかかることからつい怠りがちになります。自分の身体がどういう状態であるかは自分にしか分かりません。感染リスクの高い人と向き合う介護事業では特に難しさはあるでしょうが、自分の体調に合わせてマスクを外す時間を作るなどの工夫も行ってください。利用者のみなさんに健康でいてもらいたいのはもちろん、職員のみなさんにも健康でいてもらいたいと思っています。体調が悪ければ休むこと、熱中症にならないように気をつけることがまずは大切であることを、全員で共有しておきましょう。

【第2波に向けて】
このままの状況が続けば、6月19日には全国への移動制限も解除され、多くの活動も再開される予定と聞いています。だからといって気をつけなければいけないことがなくなるわけではありませんが、それでも大規模な流行が収束しているからこその判断であるのは間違いありません。緊張を強いられる期間が長く続いたことにより、元気な人でも知らず知らずのうちに疲れはたまっていると思うので、うまくリフレッシュして第2波に向けて英気を養いましょう。