園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2021年4月

【様々な手段】
福光・浅利道路の建設が進んでおり、花の村の周辺の風景も少しずつ変わってきています。整備事業のHPでも開通時期は明記されていませんが、2026年、2027年くらいになるのではと勝手に予想しています。今から5、6年後には車の流れが変わり、それに合わせて地域の様子や生活も大きく変わることになるでしょう。少子高齢化以上の変化になるかもしれません。そんな変化の中でも花の村の事業は継続していきます。地域の変化によって福祉ニーズがどのように変わるかを素早くつかみ、素早く対応しなければいけません。そのために今から準備できることは、どんな変化にも対応していける柔軟さを身につけておくことです。「ひとりを大切にする」ための方法は1つではありません。状況が変化して今までのやり方が通用しなくなれば、すぐに違う方法を探って「ひとりを大切にする」を実現していく柔軟さです。「ひとりを大切にする」ことが目的で、今やっていることは手段の1つに過ぎません。常に目的を頭に置き、普段から様々な手段を試していくことは、柔軟さを身につけるコツです。

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【人権意識】
2021年度の事業計画の中に「常に人権意識をアップデートする」と書きました。全ての人の人権を尊重し尊厳を守ることは、私たちの事業の根っこにあたります。人権の尊重は大原則なので、あえて言う必要もないことです。そんな人権ですが、障害、人種、年齢、性別などの考え方は日々アップデートされています。昨年まで通用していた考え方が今年は通用しないといったことが当たり前のように起きていて、社会全体の人権に対する考え方のアップデートはすごい速さで進んでいます。その速さに個人の人権意識のアップデートが追いつけなくなることは、今後ますます増えてくると思われます。オリパラ組織委員会前会長のように、過去の人権意識のまま発言したことによって大問題になった例は数多くありますが、同じようなことは増えていくでしょう。そんな社会の変化にしっかりと対応していくために、常に人権意識をアップデートするための勉強が私たちには絶対に必要です。そのための取り組みは粘り強くおこなっていきますので、一緒にアップデートし続けていきましょう。

【話すこと】
トヨタ自動車豊田章男社長が2019年に米国バブソン大学の卒業式でスピーチを行い大好評だったと知り、そのときの動画を見ました。その後も時々見ていますが、見るたびに話すこと・伝えることへの意識の高さに驚かされています。推測ですが、かなりの時間をかけて内容を練り、かなりの回数の練習を重ねて臨んでいるはずで、それは話すこと・伝えることがどれだけ難しいかを知っていて、同時にそれがどれだけ大事かを知っているからこその向き合い方だと思っています。私たちは普段から話すこと・伝えることを頻繁に行って他者とやりとりをしていますが、豊田氏のように念入りに内容を吟味し何度も練習を繰り返して…とはいきません。瞬間瞬間で何をどう伝えるかを判断しなければいけないのが日常のやりとりです。ただ、豊田氏のように自分が発信する言葉の選び方や発信の仕方について点検することが、時々はあってもいいのではないかと思います。自分は何を伝えたいのか、どのように伝えたいのか。そんなことを改めて点検する作業が必要なのではないかと考えさせられるスピーチです。英語ですが字幕付きの動画もあるので是非一度観てもらいたいです。ユーモアたっぷりの内容なので、楽しく観ることができると思います。

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