園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

26/40『もしも一年後、この世にいないとしたら。』

40冊チャレンジの26冊目は『もしも一年後、この世にいないとしたら。』(清水研)。がん専門の精神科医である著者が3000人以上の患者さんやその家族と対話し、そこから学んだことについて書かれている本。この本の前に読んだ『死にゆく人の心に寄りそう』に共感し、それに引っ張られて読んでみた。

 

死を意識することがどのような意味を持つのか、どれだけ大切なことかを、がん患者の体験から考えることができる。今の自分にとってこのことが大きなテーマになっているんだろうな、だからこの本を読むことになったんだろうなと確認することもできた。自分の死を強烈に意識することで、「今」の認識が大きく変わるという内容。そして認識が変わり、考え方が変わるためには時間とプロセスが必要だという内容。まだ自分の死を意識していないときにこそ読むべき本だと思った。