園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

16/50『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』

50冊チャレンジの16冊目は『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』(鈴木忠平)。ラジオで星野源さんが絶賛していたのがこの本を選んだきっかけです。星野さんのことはあまり知らなかったけど、ラジオで話していることを聞いていて「ああ、この人がすすめる本なら読んでみたい」と思いました。星野さんはなんだか不思議で、とても魅力的な方です。

落合さんは全くブレることがなく、そのブレない落合さんを基準にして周りの人が自分の価値を見出したり、そうはならずに翻弄されたり、なんだかすごいものを目撃してしまった気持ちになりました。川崎憲次郎森野将彦福留孝介宇野勝岡本真也、中田宗男、吉見一起和田一浩小林正人、井出峻、トニ・ブランコ荒木雅博。これらの人を通して「嫌われた監督」落合さんが描かれています。上記の人の中には知らない人もいましたが、そんなことは関係なくのめり込むように読めてしまいます。現役時代も監督時代も、その成績と聞こえてくる評価との間に常になにかしらのズレがあった人は、この人だけかもしれません。そのズレはなぜ生じていたのか、ズレていたのは誰なのか。そんなことを突きつけられる内容です。落合さんに惚れていた人、惚れてはいないけど気になっていた人、活躍を知っている人、そんな人にはおすすめの本です。落合さんにも野球にも興味のない人でも、星野源さんに興味がある人は星野さんの思考を知るために読んでみるのもオススメします。

「第3章 福留孝介 二つの涙」で登場したシーンをyoutubeで見つけました。2人が交錯するシーンも映っています。ジーンときますね。

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