園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

39/50『スポーツを10倍楽しむ統計学』

50冊チャレンジの39冊目は『スポーツを10倍楽しむ統計学』(鳥越規央)。統計学とスポーツは相性がよく、戦術にもかなり活用されていると聞いています。その現状がどのようなものなのかを覗いてみる感覚で読んでみました。

本書の目的は、スポーツをデータというフィルターを通して観ることで、その競技をより一層楽しんでもらうことにあります。統計学でスポーツの勝敗が分かる訳ではないですが、何となくの印象よりも事実を知っておいた方が結果にも途中経過にもより関心が湧くはずです。

テニスではなぜ決勝に進む選手は同じなのか?から始まるんですが、おそらく多くの人が漠然とではあるけど感じていたことについて、データで説明がされています。2015年時点での話ですが、ゴルフの石川遼松山英樹の今後の活躍の可能性について示してあったりする部分も興味深かったです。そして卓球の勝負をよりおもしろいものにするために、ボールの直径を38mmから40mmに変更し、そのことによって試合がどう変化したかとか、競技を見ているだけでは得られなかった視点を得ることができたのは大きいです。登場する計算式はややこしいんですが、その辺はざっくりと理解する程度でも十分楽しめる本です。