園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

8月29日 MaaSの話と研修の企画

江津市ダイハツと一緒になってMaaS(Mobility as a Service)の実現に向けて動いていて、その進捗状況の説明がありました。MaaSとは、あらゆる公共交通機関やそれ以外の移動サービスをITを用いてシームレスに結びつけ、人々が効率よく且つ便利に使えるようにするシステムのことで、ダイハツが既に始めているゴイッショというサービスを江津市でも活用できないかと考えているようです。

www.daihatsu.co.jp

送迎に少なからず問題を抱えている私たちにとっても、このMaaSが実現することのメリットは大きいように思っています。コストダウンはそんなにできないかもしれませんが、どうしても効率を上げることができない送迎を行う必要がなくなると、職員はその時間を他の業務にあてられるようになります。実はこのことが大きいんじゃないかと考えているので、江津市の取り組みには協力していく予定です。

 

それ以外では研修会の企画作りを少し。研修会といっても何かについて深く学ぶ意味もあるんですが、どちらかというとネットワーク作りが主なものです。全国に保育園がたくさんあって、それを取りまとめる団体があって、各園ごとに自分たちの事情や必要性によって加盟しているのが現状です。そして研修はそういった団体が主催して行っているんですが、どうしても平均的な内容になってしまい、各園の事情に合うようにテーマを絞った研修は多くありません。であれば自分たちで作るしかないわけです。

今計画しているのは、①人口減少地域の課題、②保育園を地域にひらいていくときの課題に直面していて、その中で独自の取り組みをしている園を見学させてもらい、意見交換をしようというものです。そんな研修をあちこちでやっているうちに、この課題についてはあの園に相談してみようと気軽に相談できる関係づくりができれば最高です。そんなネットワークが全国にあればとても心強いです。

第1回をお願いしたい保育園は以前からあって、その園の園長先生に連絡してOKをもらいました。そんなに大きな規模ではないですが、回を重ねていくうちにネットワークは広がっていくはずです。

 

今回読んだのは釈徹宗笑い飯・哲夫著『みんな、忙しすぎませんかね?』(65/70)。かみ合っているようで、あまりかみ合っているようには思えない2人の往復書簡形式の本で、でもそのかみ合わなさというか、ちょっとした違和感の連続がこの本の良さなのかもしれません。

「仕事は楽しい?」「怒るということ」「煩悩とは?」「地獄ってどんなところ?」「運を考える」「努力は報われる?」「孤独について」「生まれ変わりについて」「家族について」「自殺は許される?」「苦手な人」「『バチが当たる』について」「お墓参り」「戒名の値段」「退屈」「仏壇は必要?」「心を強くする」「調子に乗る」「友達って必要?」「お金は好き?」「苦手なこと」「食欲」「しがらみ」「死んだらどこに行く?」の24のテーマについて2人が回答していくんですが、哲夫さんがうまく引っかき回してくれ、釈さんがそれを整理するやりとりが奇妙というかおもしろいというか。この24のテーマの気になった部分をつまみ読みするのもいいかもしれません。

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