園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2008-01-01から1年間の記事一覧

No.76 今年の終わりに

先週の金曜日にキャンドルナイトの行事がありました。保護者の皆さんにも見ていただき、「こういう雰囲気は素敵ですね」「なんだか癒されました」といった声もたくさん聞かせていただきました。皆さんにもこの取り組みを感じてもらえたことを嬉しく思います…

No.75 なかよし会とキャンドルナイト

明日19日(金)になかよし会を行います。今年のなかよし会はK保育士が中心になって計画が進められてきました。今回のテーマは"五感"で、その五感をそれぞれに刺激するコーナーを用意します。以前「五感を使った遊び」をぞう組さんが体験してきたことを書きま…

No.73 赤ちゃんも子ども同士で関わる力を持っている

21年度の保育所入所申し込みが終わりました。毎年のことですが、入所申込期間中は問い合わせも多く、そのためいろいろな方とお話する機会があります。問い合わせ内容は手続きや入所条件のことが多いのですが、話をしているうちに、その方の子どもに対しての…

No.72 発表会の予行練習を終えて

26日(水)に発表会の予行練習を行いました。それぞれの子どもたちがダンスや言葉のやり取りなどの表現活動に対して、楽しんで取り組んでいることが伝わってきました。保護者の熱い視線のある当日とは状況が違いましたが、この取り組みが発表会当日の経験を…

No.71 役員さんから子どもたちへのメッセージ

あと1週間で発表会です。今年の発表会のテーマは『のびのび発表会』。子どもたちが表現活動をのびのびと主体的に取り組んで楽しめる、そんな発表会の活動になるようにと、職員は工夫をしながら子どもたちと向き合っています。発表の内容や見どころは後日お知…

No.70 子どもが迫る究極の選択

子どもと付き合っていると、子どもというのは不思議な存在だと思うことがよくあります。大人の考える通りにいかないのは当然ですが、とにかく振り回されてしまうことがよくあります。しかも、そのほとんどは子ども自身が意識していない場合です。どこかに出…

No.69 当番活動も大切です

保育所での生活は子どもたちにとって大切な経験です。子どもたちは保育所での経験を通して、集団の中でどう行動するかを毎日学んでいます。その中で、自分の役割を持ち責任を持って行動するために、当番活動も行っています。子どもたちが毎日の様子を家で話…

No.68 保育を言葉にすること

こんな話を聞きました。厚生労働省が制度を変えようと思ったとき現場や教授たちにヒアリングをすることがあり、そのときにこんなやりとりがあったそうです。保育問題について保育関係者から意見を聞くことになり、各地の主任保育士さんたちに話してもらった…

No.67 子どもの欲求とおもちゃ作りの話

今回は「子どもの欲求」に関して少しだけ書いてみます。子どもは常に何らかの欲求をもちます。そして結果は、単純に考えるとそれが満たされるか、満たされないかという2つに分かれます。たとえば不快を取り除き、欲求が満たされれば情緒や気持ちも満たされ…

No.66 五感を使う楽しさを体験しました

15日(水)にぞう組さんが少年自然の家で1日かけて自然体験をし、私は午後の部のみ参加してきました。午前中は冒険の森に挑戦し、午後は今年度新設された「どんぐりの森」でのネイチャーゲームです。このネイチャーゲームには以前から興味があったのですが、…

No.65 養育力の低下?

10月16日(木)は「ととろの日」です。さくら保育所の裏山に「ととろのもり」と名づけた遊びのスペースを作り、そこで子どもたちに夢を与えることができないかと職員が考えて生まれた行事です。平成15年にスタートして今回が6回目になります。この行事の鍵は…

No.64 自然との共生

先日、7月に設置した落ち葉を入れるコンポスト(畑の横に置いてあります)を子どもたちと一緒にのぞき込んでみました。こちらの思惑通りに葉っぱは分解が進み黒っぽくなっていて、中にはミミズやカブトムシ?の幼虫、その他様々な虫がいて、それらを見た子…

No.63 子どもは何のために力を身につけるのか②

前回は、学校で習い身につける力が生活や社会で生かされていないのではないかということを、奈良女子大の浜田教授のお話を通して書きました。これは学校だけの問題ではなく、乳幼児期の子どもに関わる私たちも丁寧に考える必要のあることだと思っています。…

No.62 子どもは何のために力を身につけるのか①

先日、奈良女子大で発達心理学を教えておられる浜田寿美男教授のお話を聞く機会がありました。浜田さんは「学校で学ぶことは結局学校でのみ試されるものになっていて、そこでつけた力を社会や実生活で発揮するための教育になっていない」と今の教育のあり方…

No.61 子どもに伝えたい『自由』の考え方について

前回は、運動会で選ぶことを取り入れていることに少し触れました。保育所では普段の生活の中でも自分の行動を選ぶことを、日に何度も経験するようにしています。これは、自分の意思で決め、自分の意思で行動することができる力を子どもたちにつけてもらいた…

No.60 一人ひとりの違いを認め合うこと

今年の運動会も子どもたちが「選ぶ」ことを取り入れた種目を計画しています。得意なことやできるようになったことを子どもたちが選び、自分で選ぶことによって主体的に取り組む姿を保護者の皆さんに見てもらいたいと思っています。子どもは一人ひとり違いま…

No.59 運動会の目的について

猛暑はつらいですが、急に涼しくなると何だか寂しさを感じたりもします。まだ夏が終わったわけではないでしょうが、プール遊びも終わり、子どもたちの遊びも少しずつ"秋"に移っていきます。そして来月20日にある運動会に向けての活動も増えてきます。この運…

No.58 ロフトを設置します

お盆がやってきます。この期間には家族が集まったり、日本独特の文化を感じるイベントがあったりと、いつもとは違った雰囲気になります。仕事のことを考えると、こんなときでも休むわけにいかない業種もあるでしょうし、逆にこんなときだからこそ忙しい業種…

No.57 子どもが『選ぶ』プール遊び

暑さをものともせず、子どもたちの元気な声が園庭中に響き渡っています。水遊びや泥んこ遊びも充実してきて、遊びを終えて帰ってくる子どもたちの表情を見ていると、夏の遊びを満喫しているのが伝わってきます。プール遊びも回数を重ねるごとに充実してきて…

No.56 何が『子どものため』?

夏祭りが無事に終わりました。今年の参加者は約500人。たくさんの参加者と楽しいひとときを過ごすことができたと思っています。今回の夏祭りの目玉のひとつ、カキ氷はいかがでしたか?「食の大切さを伝える」ことを目的とし、今回はほとんどを保護者の皆さん…

No.55 夏祭りまであとわずか

26日(土)はあさり保育所の夏祭りです。こういう行事はいつも天気が心配なのですが、暑さは避けられないものの、雨には見舞われないのではと思っています(それでも当日まで天気予報のチェックは欠かせません)。さて今年の夏祭りでは「物を大切にすること…

No.54 あいさつについて

私たちは「あいさつの大切さ」をいろんな機会で子どもたちに話しています。また、「子どもたちが心の通い合うあいさつを身につけていくためにはどうしたらいいか」ということを、たびたび話し合っています。今回は、人と関わっていくきっかけになるこの『あ…

No.52 聞く力、話す力

ぱんだ組では6月の終わりから朝の集まりで、保育士が一方的に話すのではなく「友達の前で話し、そして友達の話を聞く」ことを意識した時間をもち始めました。まだ今は「今日は何を食べてきた?」といったことを話して聞く程度ですが、何故このようなことをす…

No.51 『紫色のリンゴ』の話から絵を描くことを考えてみました

「子どもがリンゴの絵を描いていて、紫色に塗ったとします。あなたはどう対応しますか?」 今日27日にO保育士が「絵」をテーマにした研修会に参加しています。数日前、研修会に参加する準備をしていたO保育士と子どもの絵についてあれこれと話していたときに…

No.50 ちょっと変わった『イス取りゲーム』のねらい

先週の保育参加の日に、ぞう・きりん・くま組さんは園庭で遊ぶ前に遊戯室へ移動し、じゃれつき遊びをしました(当日配った、オススメのじゃれつき遊びをまとめたプリントがあります。プリントが必要な方は職員に声をかけてください。)。今回はそのときに行…

No.49 子どもが『立つ』ために必要なこと

りす組のSくんが5月から歩き始めています。子どもたちの成長はどれもうれしいことばかりですが、中でも立ち上がって歩くという成長は、誰もが特別な思い出になっていると思います。赤ちゃんは身の回りの物に興味を持ち、それを取るためにハイハイをするよう…

No.48 バイキングとぱんだ組の食事の取り組み

突然ですが、6月8日は「バイキングの日」だそうです。バイキングとは北欧出身の海賊の総称で、793年のこの日にバイキングの活動が初めて記録に現われましたことから「バイキングの日」と決まったということです。だからというわけではありませんが、今…

No.47 子どもは愛される権利をもっている

「子どもの権利条約」というものがあります。1989年11月20日に国連総会において採択され、日本では1994年にこの条約を承認されたのですが、大切なものであるのにも関わらず、私はこの仕事に就くまでこの条約を知りませんでした。なぜこんなことを書いている…

No.46 繰り返し繰り返し、根気よく繰り返し

子どもは保育所の生活の中でも社会のルールを学んでいきます。個人差はあるにしても、1歳後半から2歳前後になってくると自分でやりたがる自発性が顕著にみられるようになり、やっていいこととやってはいけないことを繰り返しの中で生活習慣として覚えてい…

No.45 今と昔の違い②

先週は今と昔の家庭を比べて「子育て支援」や「一時保育」が今必要とされている背景を考えてみました。今回は、家庭と保育所の違いから考えてみます 今の家庭になくて保育所にはあるものと言えば、たくさんの子どもです。子ども同士の関係が豊かであることで…