園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2010-01-01から1年間の記事一覧

No.174 2010年の終わりに

このひとりごとでは保育を行っていく上で大切にしている思いを書き続けています。その内容をぼんやりと振り返ってみたのですが、子どもたちを中心に考えよう、子どもたちに何が必要かを考えようという根本の思いは変わっていませんが、今は何を重視しようと…

No.173 たき火 はじめました

10月のことになりますが、保護者のOさんに協力をしてもらい、薪にするための木をたくさん用意しました。かなり太い木もあったので子どもたちの前で薪割りもして、かなりの量の薪が用意できました。その薪は、枕木のベンチのある場所で、たき火として大活躍…

No.171 お花は赤い

ちっちゃな坊やが初めて学校へ行った。坊やは一枚の紙とクレヨンをもらった。坊やはどんどん色を塗った。だっていろんな色がとてもきれいだったから。でも先生は言いました「キミキミ、そこで何をしているの」「ちっちゃな花の絵を描いているんです、先生」…

No.170 いきいき発表会が終了、そしていよいよ発表会

昨日、いきいき発表会(地域の方に向けた発表会)を行いました。今までは予行練習として行っていたのですが、当日は保護者の皆さんで会場はいっぱいになり地域の方にゆっくり見てもらうことが難しいということもあって、こういう形で行うことにしたわけです…

No.169 社会を共に見る

最近、「おんぶ」という行為が子どもにとって大きな意味がある、という話を何度も聞く機会がありました。この「おんぶ」は、実は日本の特徴的な行動だったようで、江戸時代に日本にやってきたアメリカやヨーロッパの知識人は、おんぶする母親や父親、年長の…

No.168 証城寺のたぬきばやしから考えること

「証 証 証城寺 証城寺の庭は つ つ 月夜だ みんな出て 来い来い来い おいらの友だちゃ ぽんぽこ ぽんの ぽん ・・・」これは、みなさんもよくご存じの『証城寺のたぬきばやし』です。この歌は、次の話がもとになって作られています。 「ある秋の晩の事、何…

No.167 三瓶での自然観察会

4日(木)は、ぞう組さんとさくら保育所の年長児との交流があり、三瓶山へ行ってきました。とてもいい天気で、サヒメル周辺の北の原の自然と十分に触れ合ってきました。その内容は、まず始めにサヒメルのスタッフに連れられての自然観察、その後は「ススキの…

No.166 自転車の免許証

あさり保育所ではこの春から外遊びの遊具として自転車を取り入れています。今回はこのことを取り上げることにします。既に知っている方も多いと思いますが、あさり保育所で自転車に乗るためには免許証が必要です。免許証を手に入れるためには、ある条件をク…

No.165 お昼寝前の出来事

今週火曜日の、お昼寝前の出来事です。ぞう・きりん・くま組さんはお昼寝前に紙芝居をみんなで見る時間があります。何を読むかを決めるのはぞう組さんの役目で、決まったら保育者が子どもたちに読んであげるという内容です。ところがその日は少し違っていま…

No.164 デンマークってどんな国だろう?

昨年初めて取り組んだ年長児が対象の「科学遊び」の活動が、今年も9月からスタートしました。第1回目は、水を入れたコップの中に油を入れるとどうなるか?そこにインクを垂らすとどう変化していくか?といった内容です。別に「油には水になじみやすい親水基…

No.163 親子遠足で感じたこと

昨日はぱんだ・うさぎ・りす組の親子遠足があり、一緒に参加してきました。アクアスまでのバスの中では、恒例になってきた感もありますが、みなさんに子どもの名前の由来を発表してもらいました。誰が、どのような思いで、どんな状況でといった話を、そのと…

No.162 リレーの様子を見て

子どもたちの様子を見ていると、大事なことを気づかされたり、再確認させてもらったりということがよくあります。木曜日には、「おおっ、さすが!」と思う場面にいろいろと出くわしました。例えば、散歩から帰ってきた3,4,5歳児が昼食前にしていた遊びです。…

No.161 緑の話

目に入る景色の中でどのくらい緑があるかということを表す「緑視率」という言葉があります。その緑視率がだいたい25%あると人は緑が豊かだと感じ、精神的にもよい影響を与えることがわかってきています。これは屋外空間について使われることが多かったの…

No.160 心をひとつに

運動会の開会式の中で、ぞう組さんの代表が誓いの言葉を言う場面があります。その言葉は「ぼくたちわたしたちは 心をひとつに 最後まで協力してがんばります」というものです。この言葉の意味を子どもたちがどこまで理解しているか分かりませんが、運動会の…

No.159 運動会まであと1週間

暑い日が続くので、無理はせずにボチボチと…といった感じですが、運動会に向けての取り組みが毎日いろんなクラスで行われています。子どもたちの楽しそうな表情を見ていると、行事によるメリハリはやはり大事だと感じます。運動会というと動きの活発な3,4,5…

No.158 食事の話

今週の火曜日、「いろいろな調理方法で野菜を食べてみよう」という取り組みが行われました。使用した食材は保育所の畑で収穫した大葉、かぼちゃ、ナスです。大葉は天ぷらだけでしたが、かぼちゃは焼いたり天ぷらにしたり、ナスは塩もみしたり焼きナスにした…

No.157 食事ガイドが完成しました

あさり保育所では食事についても様々なこだわりを持っています。まず、噛むことが自然と増え、油や砂糖の使用量を自然と減らすことのできる「ごはんと味噌汁」を中心としたメニューがそうです。また、子どもの小さな胃袋では成長や運動に見合うだけの食事を…

No.156 今年のぞう組ときりん組のリレーは

夏祭りが終わり、プールの活動も終わり、今度は9月18日(土)に運動会があります。あさり保育所では運動会を「子どもの運動能力の発達を保護者に伝える」「親子のふれあいを提案する」「保育を厚くする」という3つの目的で行います。まず前半は「運動能力の…

No.155 両立ではなく調和を

次世代育成行動計画というものがあるのを知っていますか。これは「次代を担う子どもたちを育てるための教育と子どもを生み育てやすい保育環境」を充実させるための計画で、江津市の計画を審議する会に私も参加させてもらっています。この会に参加するたびに…

No.154 競争よりも協力を

もうずいぶん前のことのように思ってしまいますが、7月11日までサッカーのワールドカップが行われていました。今回の日本代表の活躍にはずいぶん感動させられましたが、先日ある新聞に、エッセイストの小澤征良さんが日本代表についてこんなエッセイを書かれ…

No.153 夏祭りとテーマの話

いよいよ明日は夏祭りです。たくさんの方に支えられて毎年開催することができていることに感謝しています。今年の保育のテーマは「自分たちの住んでいるところを知る」で、夏祭りもこのテーマに沿って工夫しながら計画してきました。このテーマには、子ども…

No.152 お昼寝とゴーヤの話

保育所にはお昼に休息の時間があり、ほとんどの子はお昼寝をします。その中で、ぞう組さんの一部はお昼寝をせずに絵本ゾーンに残って絵本を読んで過ごします。14時頃になると、きりん組さんで十分に休息できたと思う子が、絵本ゾーンで過ごしている集団に加…

No.151 スタードームの話とプール遊びの話

4日(日)にスタードームが完成しました(子どもたちにはまだ秘密にしています)。保護者会の提案からスタートした「スタードーム作り」ですが、たくさんの方に協力していただき、大人が見てもわくわくするような素敵なドームが出来上がりました。本当にあ…

No.150 安全基地があるからこそ

先週の土日に、ぞう組さんがさくら保育所のひまわり組さん(年長児)と一緒にお泊り保育を行ないました。いろいろ感じることはあったのですが、その中から1つだけ取り上げてみます。お泊まり保育は決まった流れがある中でいつも生活している友達と過ごすも…

No.149 雨も大事な教材です

前回「雨の日の散歩」について少し触れました。子どもたちにぜひ体験させたいこととして、私たちが積極的に保育に取り入れていきたいと考えていることです。と思って雨の日の計画を立てていたら、梅雨にも関わらず何故か雨が降ってくれなくなりました。自然…

No.148 とりあえず工事は終了

園庭の工事がとりあえず終了しました。もうしばらく細かい作業は続きますが、とりあえず大きなものは終了です。ご協力いただきありがとうございました。今回の工事で、園庭の姿がずいぶん変わりました。ブランコとうんていが移動し、乳児が主に使う砂場が移…

No.147 大事な大事な探索活動

先月の園便りで、「子ども一人ひとりの様々な興味」は同じ仲間を集める集合の概念につながり、さらにコレクションという行為になっていき、それが子どもの行動の中でも大切な「探索活動」の動機につながっていくということを書きました。そしてこの探索活動…

No.146 感情が揺り動かされるような体験

最近、幼児教育における「科学する目」が重要視されています。でも、何が科学かということはなかなかわかりにくいものがあります。昨年度は年長児を対象に様々な実験(水と油、鏡などを使ったもの)を行いました。そのとき子どもたちは、驚き、いろんな発見…

No.145 具体的な体験の大切さについて

あさり保育所では、「もじ・かず・かがく」の切り口から子どもたちに必要な就学前教育について研究を始めることにしました。そのための話し合いが今月からスタートしています。保育所は最終的には小学校へと子どもたちを送り出すわけで、小学校以降の学びへ…

No.144 個性の尊重とは

あさり保育所では「個性の尊重」とか「個性の重視」ということを大切にしているのですが、たまに外部の方からこんなことを質問されることがあります。「個性を尊重することは、子どもを放任することになりませんか?」とか「個性を重視するというのは、子ど…