園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2012-01-01から1年間の記事一覧

No.276  2012年の終わりに

今年も事務室の前に火鉢が登場しています。我が家の話ですが、子どもの頃は冬になるとこの火鉢が登場していました。炭をおこして火鉢へ運び、後はちょこちょこと火箸で炭の位置を整えたりする、ただそれだけの事だったのですが、その体験の記憶は何故か鮮明…

No.275 過程も大事です

これを配布する21日(金)はキャンドルナイトの集いが行われます。この文章は20日(木)に書いていて、しかもイベントの時間には保育園にいないために見ることができません。そんな状況ではあるんですが、おそらく楽しいイベントになってるだろうなあと勝手…

No.274  子育て支援センターでの話 その2

先週は、「子どもが小さいうちは家庭で育てるべき」「早くから保育園に預けるのは子どもがかわいそう」という考えも、少し視点を変えて考える必要があるんじゃないか、という内容のことを書きました。今の時代だからこそ「様々な子ども集団の中での体験も大…

No.273  子育て支援センターでの話 その1

先日子育て支援センターのイベントで少しだけお話をさせてもらいました。全くうまく話せず、聞いている人に申し訳ないような内容だったのですが、そのときに伝えたかったことだけはここに書くことで整理しておこうと思います。 子どもが小さいうちは家庭で育…

No.272  発表会を通して伝えたいこと

さて、明日は発表会です。その予行練習「いきいき発表会」が水曜日に行われました。地域の方を含めた10名の方が見てくれている中で、それぞれに表現を楽しんでいる子どもたちの姿を見ることができました。裏方としてステージチェンジ等の手伝いをしてくれた…

No.271 役員さんに感謝!

11月に入ってからの話です。毎週水曜日の夜になると保護者会の役員さんが遊戯室に集まり、発表会の出し物の練習をしています。出し物の内容について、こんなことをこんな風にやって…といったことを本当はお伝えしたいのですが、当日のお楽しみということでこ…

No.270  棒の取り合いから始まった関わり

先日、園庭で子どもたちのおもしろい関わりを見ました。いろいろと奥の深い関わりだと感じたので紹介させてもらいます。きっかけは2人の男の子です。いろんな遊びに使えそうな、いい感じの木の棒を取り合っています。2人とも絶対に譲らないという思いがしっ…

No.254 子どもの世界と大人の世界

大人が子どもの行動の意味を理解できないことがあるように、子どもも大人の行動の意味が理解できないことはあるはずです。子どもには子どもの、大人には大人の、それぞれの世界があって、そのことを踏まえた上でないと理解し合えないことってたくさんあるん…

サルスベリに根元にある花壇

園庭にあるサルスベリの根元にはたくさんの植物が植えられています。ミニトマト、センニチコウ、バジル、ホオズキ、フウセンカズラ、ヒマワリ、メキシカンブッシュセージ、オシロイバナなどなど。これも花壇の1つとして考えているのですが、じーっと見ている…

No.253  できることを探していきます

『できるのできないのを考えることもなしに、人々が「やったほうがいい」とか「やるべきだ」とか言いそうなことに手を出して、始末のつけようがなくなることもあります。ひとりの人間として、謙虚に、なにが「できること」なのかを探すことは、じぶんの力を…

大人の高さと子どもの高さ

このところ急激に大きくなっているアキグミの前に立って写真を撮ってみました。最初は160cmの高さ。つまり大人の高さ。 次は100cmの高さ。つまり子どもの高さ。 見えている世界がこんなにも違います。大人のわたしたちからすると「おお、アキグミが大きくな…

No.252  丸太で作った遊具のはなし

先月、「園庭の役割」ということでいくつか思いを書かせてもらいました。例えば園庭のポイントとして「運動」があり、揺する、走る、バランスを保つ、よじ登る、といった基本的な運動を通して、子どもたちは様々な感覚を獲得していき、そうした遊びに熱中す…

No.251 ドウスレバアイチャクケイセイガ?

保育をもっともっと深めていきたいと思い日々あれこれ考えているわけですが、時々「あっ、このままじゃいけない」と思わされることがあります。その代表的なことが、専門用語のような言葉を使ってわかったようなふりをしているけど実はきちんと整理できない…

No.250  活動を見て刺激を受けること

プール遊びや水遊びが始まっています。あさり保育園のプール遊びについてはすでに理解してもらっていると思いますが、念のため簡単に。 ぞう・きりん・くま組のプール遊びは、まず『選ぶ』ことから始まります。「水遊びは大好きだけど、顔に水がかかるのはち…

No.249 ジグソーパズルのはなし

火曜日のことですが、世界地図のジグソーパズルをしている子たちがいました。なぜ世界地図なのかというと、もちろんテーマが「世界を知る」だからです。そうです、私たちは結構しつこいので、こうやっていろんなところに“世界”が登場してきます。 ところでジ…

No.248 フリー参観が終わりました

新しい保育参観の形がスタートし、4月と5月の2回、そして6月のフリー参観が終わりました。各月の保育参観は誕生会を一緒に行うものなので少し特殊な場ではあるのですが、6月と1月に行うフリー参観はできる限り保育園の日常を、その中で過ごす子どもたちの日…

No.247 今年のテーマの目的は?

誰でもそうだと思うのですが、私も考え方や生き方を参考にしている人がいます。何人かいる中の一人が糸井重里さんで、影響を受けているものですからいつも文章を拝借しています。ということで今回も少しだけ。 『中学生くらいのときだったっけなぁ。学校の成…

No.246 園庭の役割

園庭の植物がよく育ってくれています。新しくできたハーブ園ではいろんなハーブが順調に育っていますし、昨年度植えたジューンベリーは既に子どもたちも食べ始めていて、ブルーベリーももう少しするときれいに色づいてくるはずです。雲梯の横に植え替えたカ…

No.245 信頼している人の表情を見る

今回は前にも書いたことのある「共視(共同注視)」について。この共視というのは同じものを見るという経験のことで、大人が赤ちゃんと同じものを見ているとその赤ちゃんは安心すると言われています。その例として、おそらく体験から知っている人は多いと思…

No.244 無重力状態2

先週は「敬老精神の介護に潜む落とし穴」という記事を紹介しました。宇宙空間では無重力で筋力を使わないため、地球に帰ったときの重力に備えて筋力トレーニングをしているという話で、高齢者に対しても過度の介護を行うことが筋力を落としてしまうことにつ…

No.243 無重力状態1

少し前のことですが、国際医療福祉大学の高橋泰教授が「敬老精神の介護に潜む落とし穴」という記事を書いておられました。そこには宇宙ステーションに長期滞在をしていた野口さんが例として書かれています。野口さんは、地球に帰還したとき重力の存在する生…

No.242 土曜日の保護者講演会のはなし

『もし、幼いときに、自然のなかで自由に遊ぶ自分を見守り、その遊びを丸ごと暖かく受けとめてくれるおとながいるという経験からすべてがスタートし、いつもそうした機会が与えられたら、その子はどのような育ちをするか想像してみてください。自然のなかで…

No.241 子どもの好奇心の話

みなさんの大好きな絵本、思い出に残っている絵本は何ですか?私の大好きで思い出に残っている絵本は「ひとまねこざる」です。この絵本、今では「おさるのジョージ」シリーズとしてたくさんの作品が出ています。この「ひとまねこざる」を知っている人は多い…

No.240 新1年生の姿から

この場ではあさり保育園の子どもたちのことを書こうと思っているのですが、すごく気持ちのいい光景を見かけてしまったので、ちょっとだけこの前卒園したばかりの新1年生のことを書かせてもらいます。4月10日(火)に江津市内の小学校では入学式がありました…

No.239 24年度が始まりました

新年度が始まりました。新しい友達が加わり、今までとは違った子ども同士の関係や活動がこれからどんどん生まれてくると思います。そんな子どもたちの様子を伝えたり、あさり保育園の思いを伝えたりといったことを、今年度もこのひとりごとの場で細々とやっ…

No.238 23年度の終わりに

先週の土曜日に無事卒園式が終わりました。そしてぞう組さんともいよいよ明日で本当のお別れとなります。お別れといってもそれを強く感じているのは私たちの方で、当の本人たちはこれからの新生活に対しての関心の方が高いのかもしれません。食事のとき、ぞ…

No.237 16人の夢を聞かせてもらいました

土曜日はいよいよ卒園式。毎年のことですが、卒園式の週のひとりごとは、ぞう組さんの姿を思い浮かべながら書くことになります。他の子どもたちのモデルとなって行動する姿に「さすが!」と感心させられたり、でももちろんそんな姿ばかりではなく不安な表情…

No.236 ジムシツデビューのはなし

事務室にいると、時々「えんちょーせんせー!」と子どもたちが遊びにきます。おもしろい遊びを考えたときとか何か発見したときとか、そんなときに子どもたちが競うようにして、そして誇らしげな表情でやってきたりします。こんな風に事務室に顔を出してくれ…

京都マラソン完走!!

京都マラソンを走ってきました。15000人が参加したこの大会、とにかくすごい人でした。 大会慣れしてる人にしたらたいしたことない人数かもしれないけど、初めての者からするとびっくりする人数です。 沿道からはたくさんの方から応援していただきそのたびに…

のんびりと…

今日仕事が終わった後に職場のみんなからこんなものをもらいました。コメントが書かれた手ぬぐいです。 こんなうれしいものをもらってしまったら、無理をするつもりはないけど何とか完走したいという気持ちが強くなります。 明後日の京都マラソン。一応目標…