園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

大人の高さと子どもの高さ

このところ急激に大きくなっている
アキグミの前に立って写真を撮ってみました。
最初は160cmの高さ。つまり大人の高さ。

次は100cmの高さ。つまり子どもの高さ。

見えている世界がこんなにも違います。
大人のわたしたちからすると
「おお、アキグミが大きくなってるなあ」くらいですが、
子どもからするとちょっとしたジャングルです。

その大人と子どもの目線の高さの違いを踏まえて、
どうアキグミを育てていくのかを考えるわけです。
大人の高さで考えるか、子どもの高さで考えるか、
それによって例えば剪定の仕方もずいぶん違ってきます。

ちょっと道のジャマになってきたから通りやすいように…
というのはどちらかというと大人目線でしょうか。
この茂みの中に小さなトンネルがあったら楽しそう…
というのは子ども目線なのかなあ。

どの高さから見るか。たったそれだけで
考えることはガラッと変わってきたりするもんです。
何でもかんでも子どもの高さがいいというわけではないですが、
子どもからはどう見えているかを知っておくことも
大事なことだと思っています。

子どもたちのための環境をどうするか悩んだとき、
いろんな高さ、いろんな角度から見てみると
思いがけない発見があったりするかもしれません。
そんな発見がおもしろいんですよね。


「あれ?園長が園庭に座り込んでボーッとしてるよ。」
「ときどき見かけるけど、何やってるんだろうね、あれ。」
「さぼってないで草抜きでもすればいいのに。」

違うんですよ。
現状で何か問題はないか、もっといいアイデアはないか、
子どもの目線の高さからそんなことを考えてるんです。
一応は。