園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2018年4月

【154名】
辞令交付式の場でも話した通り、私たち花の村は総勢154名の法人になりました。結構な大所帯になってきていますが、だからといってやるべき事が大きく変わるわけではありません。日々向き合っている利用者一人ひとり、子ども一人ひとりに対して何ができるのかを考え続け、実践を積み重ねていくこと。仕事を通じて地域を創造し活性化するという広い視野を持ち、事業所ごとに仕事のあり方を考え続けること。これらのことに様々な強みを持った154名で協力しながら取り組んでいくのが花の村です。

ダンバー数
ダンバー数(だんばーすう)という言葉を知っていますか?人が安定的に社会的関係を維持できるのは150人前後だという研究があり、その人数のことをダンバー数というのですが、花の村のサイズはこのダンバー数にぴったり当てはまります。社会的関係とはつまり、情報や思いを共有できる関係のことです。事業所ごとの情報を共有し、事業に対する思いも共有し、協力して仕事を深めていくにはちょうどいいサイズと考えることができます。そんなサイズであることを利用しない手はありません。積極的に他の事業所とつながることを考えてみてください。課題が多いときこそ他の事業所に協力を求めてみてください。得られるものは想像以上に大きいはずです。花の村は「つなぐ」ことが実践しやすいサイズであることを知っておいてください。

【自立①】
先月は「良い事業が良い組織を作る」ことについて書きました。各事業所が生き生きと自立的に活動することで、花の村全体の質が押し上げられていくという話です。ここでいう自立の意味ですが、子どもの自立に置き換えると分かりやすいかもしれません。両こども園では自立について、「他の助けなしに自分一人の力で物事を行うこと」ではなく「自分でできることと人に頼むことが分かること」と考え、そこを目指して保育を行っています。私たちは社会の中で生きています。様々な人と交流し、協力することが欠かせません。社会の一員として必要なのは、できないことは助けてと言えること、求められたら自分のできることで他者に貢献できることで、それが自立だと考えています。

【自立②】
事業における自立も同じです。各事業所が自分たちの力だけで全てをやってしまうことを目指すのではなく、自分たちでできることとできないことを認識し、できないことは他事業所に協力を依頼し、できることで他事業所に貢献する自立を目指していきましょう。自分たちの強みを生かして互いの弱みをカバーし、そのことを通して強みをより強いものにしていくために、花の村では「つなぐ」に力を入れていくと理解してください。