園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

ポストカード

あるポストカードを探しています。
ドイツで販売されていたもので、
現地の人にもお願いして調べてもらったけど
「お店の人も調べてくれたけどわからなかった」とのこと。
ひとまずあきらめるとして、
でもいつか手に入れたいと思っています。
なぜそのポストカードを手に入れたいのか?
そこに写っている子どもの表情、書かれている言葉が
とても魅力的なんですよね。

たとえば

Spielen im Schmutz ist Bodybuilding für die Abwehrkräft.
訳:泥んこ遊びをすることは抵抗力をつけるためのボディービルディング(たくましい体づくり)である。
(Hans-Jurgen Tietz-Mikrobiologie ベルリンの医者で微生物専門医)

 

Kinder haben ein Recht auf Beulen und Schrammen.
訳:子どもにはこぶをつくったり、ひっかき傷や擦り傷をする権利がある。
(Hans-Joahim Leawen 教育学者とくに幼児教育研究者)

 

Vergleiche nie ein Kind mit einem anderen, sondern nur mit sich selbst.
訳:一人の子供を他の子供と比較するのではなく、その子供そのものを見るのです。
(Johannes Heinlich Pestalozzi 教育の祖と言われているスイス人)

 

多くのドイツの幼稚園や保育園はこれらの言葉を使って
保育や幼児教育に関する目標や方針を定めているようです。

「明るく元気な子」とか「心の豊かな子にする」とか
どうとでも捉えることのできる目標とは違って非常に具体的です。

人格形成についても情緒的に心の問題としてではなく
算数の力で捉えたりするのがドイツらしいところです。

日本でも参考にすべきところはたくさんありそうです。