園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

No.499 15年後、20年後の社会に向けて

先月のことですが、ひうたさんによるウクレレレッスンをあさりこども園で行いました。計18名の参加者と楽しい時間を共有することができたこのウクレレレッスンを、7月にも実施することが決まりました。後日きちんとお知らせをさせてもらいますが、7月27日の午前の部はあさりこども園で、夕方の部は姉妹園のさくらこども園の隣にある「花の村温泉」ホールで行う予定です。

そのレッスンの打ち合わせをひうたさんとしている際、スマートフォンやPCの進化のすさまじさについての話になりました。ひうたさんは作曲もされているのですが、曲が頭に浮かんだらメロディーを適当に口ずさんだものをスマートフォンで録音し、それを知り合いにメールで送るとすぐに曲に仕上げて送り返してくれるそうです。特別な機材もいらないし、やり取りもほとんど時間がかかりません。そしてPCが1台あれば作曲や音作りをしてCDを作り上げることまでできるとのことです。音楽スタジオを借りてたくさんの機材を使って…ということも必要ないそうです。以前は必要だったものや仕事がどんどん必要なくなっている時代になったんですねと、2人で話していました。

「あと10年で消える職業」という話が以前話題になっていました。「コンピューターの技術革新がすさまじい勢いで進む中で、これまで人間にしかできないと思われていた仕事がロボットなどの機械に代わられようとしています。」という説明の後、消える職業としてレストランの案内係、レジ係、スポーツの審判、ホテルの受付係、データ入力作業員、測定を行う作業員、メガネやコンタクトレンズの技術者、訪問販売員などが紹介されていました。本当に消えていくんだろうか?と疑う気持ちもありますが、でもスマートフォンの進化など身の周りで起きている変化の速さや大きさから考えると何が起きてもおかしくはないのかも、とは思っています。

こども園にいる子どもたち、これから生まれてくる子どもたちが社会に出て活躍するのは15年後、20年後です。今とは違う社会のあり方の中でどう力を発揮していくのかが、間違いなくこれからの課題となっていきます。たくさんの知識を詰め込むことではコンピューターには絶対にかないません。今後必要となってくるのは、持っている知識を組み合わせて新しいことを生み出す創造性や、相手の気持ちを読み取りながら協働していく対人知性であり、その力をつけていくためには子ども同士の関わりが欠かせません。その関わりを遊びや生活の中で複雑に生み出していくことがこども園や保育園などの施設の大事な役割で、それがあさりこども園の保育の軸になっています。

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