園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

7月3日(水) 話を聞く

先週から「人の話を聞く」ための時間を意図的に作っています。人の話をとにかく聞く、こんなこともあんなことも話そうと思ってもらえるように聞く、全てを包み隠さずはさすがに無理だけど、できる限りそこに近づいてもらえるように聞く、そんな「聞く」を行う時間です。で、それをするたびに思うのが、聞くのは難しいということです。ただ聞くだけでいいのに、質問をしているうちに自分の思いを話してしまっていたりと、聞くことだけに集中できていません。ただ「聞く」だけなのに、ずいぶん難しいなあと反省する日が続いています。

でも「聞く」時間と決めている分だけ、いつもの自分より聞くことはできている実感はあります。気持ちよく話してもらうためのテクニックとかは全く持ち合わせていないですし、その知識なんてものも皆無なんですが、それでもいつもより聞くことができているように思います。プロから見たら全然できてないんでしょうが、自分でそう思えているから今は良しとします。

自分に限らず「聞く」よりも「話す」に偏っている人が多いとすると、圧倒的に「聞く」が足りていないことになります。その足りていない「聞く」を少数の人が受け持ってくれていることで全体のバランスが取れているんだとしたら、ちょっと考えないといけないかもしれません。誰かに偏るんじゃなく、みんなが同じように「聞く」を受け持つことで、みんなが穏やかでいられるような気がします。だって聞いてもらうだけでスッキリすることは多いから。意識しておかないといけないですね。