園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2020年1月

【変化を重視します】
2020年がスタートしました。昨年の給与コメントでも書きましたが、今年は「変化」を重視する年にしていきます。少子高齢化、人口減少などの地域の変化、介護や保育の制度の変化に対応するために、私たちも変化していく必要があるからです。変化とは、状態が変わること、行動が変わることです。「変化」を重視するとは、「行動」を重視することでもあります。「◯◯をやってみたいなあ」と考えているときは、まだ行動していません。「◯◯をやってみたいんだけど」と提案すると、これは行動です。実際に◯◯を形にするために動くと、もうこれは変化と言えます。行動すると、いきなりつまづいてしまうかもしれませんし、全く思った通りにいかなくてしんどいだけかもしれません。でも、行動したことで間違いなく経験値が上がります。その経験値は次の行動のレベルを押し上げてくれます。動き続けることで変化のレベルも変わってきます。

【提案】
新年早々、新たな取り組みの提案をしている場面を見かけました。デイの利用者さんに積極的に体に触れることをしていこうと職員に提案したい、そんな内容でした。詳しくないのでうまい説明はできませんが、触れることでオキシトシンというホルモンの分泌が促され、癒しの効果が高まるそうなんですが、私がわざわざ説明しなくても癒しの効果を実感している人は多いと思います。利用者さんのことを考えてのこの提案が、今後デイでどんな風に実践されていくのか楽しみにしています。こうした提案の場面があちこちで日常的に起こり、日々の活動が変化していくことを期待しています。

【行動を積み重ねる】
昨年のことですが、ある保育園で制作活動の際にセロハンテープではなくマスキングテープを使うことを検討しているという話を聞きました。セロハンテープだと貼った後に剥がして再使用するのは難しいですが、マスキングテープだと何度でもやり直すことができます。「失敗してもやり直せばいい」と思えると、思い切った挑戦ができ、もっと作りたいと制作意欲も高まります。子どもたちが制作を楽しんで行えるようにマスキングテープの導入を考えたそうなのですが、私たちの仕事も同じではないか、そんなことをこの話を聞いて思いました。花の村では、完璧に計画された、絶対に失敗のないことだけをやってほしいとは考えていません。利用者さんのこと、子どもたちのことを考え、議論されたものであれば、失敗を恐れずに取り組んでほしいと考えています。ただし検証は必ず行い、「このやり方は失敗だった」と思えば、すぐに修正してください。最も避けるべきことは、失敗で得られたことを次に活かさないことです。行動し、失敗で得られたことは次の行動に反映させる、そうやって行動を積み重ねた先に「変化」があります。小さな行動を大切にし、たくさんの変化を起こしていきましょう。
(デイの洗面所とトイレの鏡に干支のネズミの折り紙が貼ってあります。こうした小さな行動もいいですよね。)