園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

【小さなヒント013】保育園を選ぶ時、どういうところに目をつけるべき?

(2015/11/12に書いたもの)

今回の質問は「保育園を選ぶ時、どういうところに目をつけるべきか?」です。この質問に対しては本来第三者がアドバイスをするべきだと思うのですが、今回は保育園の運営側から書くことになるので「目をつけるべき」というよりも「ぜひここを見てほしい」という内容をなってしまうと思います。参考になればいいのですが。

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選び方の基本的なこととしては、厚生労働省が出している「よい保育施設の選び方 十ヶ条」なんかは参考になると思います。

  1. まずは情報収集を
  2. 事前に見学を
  3. 見た目だけで決めないで
  4. 部屋の中まで入って見て
  5. 子どもたちの様子を見て
  6. 保育する人の様子を見て
  7. 施設の様子を見て
  8. 保育の方針を聞いて
  9. 預けはじめてからもチェックを
  10. 不満や疑問は率直に

ここで書かれていることは別に特別なことではありません。足を運んでよく見ることを勧めているだけです。そんなの当たり前でしょ?と思われるかもしれませんが、これをせずに評判だけで選んでいる人もいるため、私たちも実際に見てもらうことをお願いしています。そしてまずチェックしてもらいたいのが保育の方針です。保育の方針とは保育園の全てのことに関わってくる大事な軸です。どんな子どもに育てたいのか、どんな力をつけようとしているのか、そのためにどのような方法で保育を行っているのか。これを確認することで保育園の環境や活動の意図が見えてくるはずです。施設が立派であるとか、玩具が豊富にあるといった表面的なものではなく、このような玩具が置かれているのはこういう方針だからといった、背景にある意図を感じてもらえるはずです。そしてその方針を園長がどれだけ“アツく”語ってくれるかもポイントだと秘かに思っています。

あとはオープンな雰囲気であるかどうかも確認してもらいたいところです。保育は保育園だけが行うものではなく、保護者とともに行うものだと考えています。保育園のオープンな姿勢は、保護者と対等な関係を築くための大切な基盤です。だからこそパートナーであるべき保護者に対して保育をオープンにしていることは当然のことです。ただこのオープンな雰囲気というものに基準あるわけではないので、そこは直感による判断でいいと思います。オープンだと感じられるか?保育園と保護者が協力して保育を行う姿勢が感じられるか?そんなことを意識しながら見てもらうといいんじゃないでしょうか。

子どもが保育園で生き生きと活動するためには、保護者がその保育園のことを信頼しているかどうかが大きく影響してきます。保育園に対して感じている安心感や信頼感は子どもに伝わります。それが子どもの情緒の安定にもつながり、保育園での自発的な活動による多くの経験や学びにつながっていきます。だからこそよく見て、頭だけでなく感覚の上でも納得のいく保育園を選んでもらいたいと思います。