園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

10/21『世界が注目する日本の介護 あおいけあで見つけたじいちゃん・ばあちゃんとの向き合い方』

21冊チャレンジの10冊目は『世界が注目する日本の介護 あおいけあで見つけたじいちゃん・ばあちゃんとの向き合い方』(加藤忠相)。神奈川県藤沢市にある「あおいけあ」のことは知らなかったけど、これは読んでよかったし、実際の様子も見せてもらいたいと思った。

 

保育の世界でも環境が大事だと言われている。子どもたちが自分で挑戦してみたくなるような環境。子どもたちが人と関わりたくなるような環境。そんな環境を用意することが大事だと。そして子ども一人ひとりが何を求めているかを知り、それに応えることが保育だと。「あおいけあ」の実践はまさにそのようなことだと書かれている。何をするかの前に人間関係づくりをするというのも同じ。保育と介護は対象者が違うけど、人と人が関わるという点は同じで、だからこそ共通点がないはずがない。ここに書かれていることをもとに介護の仕事を見直すことも有効だし、これを元に保育を点検してみることも有効。人を見て考え続け、実践し続けた話は、様々な分野で応用が可能であると思う。

マンガと文章を組み合わせてあるので非常に読みやすいのも特徴かと。多くの人に知ってもらいたいと考えるとき、いわゆる広報活動なんかもそうだが、いくら中身が素晴らしくても伝え方によってその伝わり方に違いが出てくる。マンガと文章で伝える方法はかなり有効な手段であると感じた。