園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2021年9月

【条件が整ってから?】
『すべてのいい条件が整ってから、スタートが切れるなんてことは、ほぼないと思っていい。なにも片付いた部屋で、腹が減ったときの準備もできてて、他の仕事はぜんぶ済んでいて、だれも邪魔しに来ないし、睡眠も足りていて、仕事の資料や道具も揃っている…って、そんな状態はあるわけがないのに、それを願ったりする。あなたもそうだろうし、わたしもそうだ。』

株式会社ほぼ日の社長である糸井重里さんが会社のホームページに書いておられた言葉です。そうやって条件が整っていないことを理由に動き出さなかったことがたくさんあったなあと、読みながら過去のことを思い出しました。過去どころか今でもそんなことがたくさんあります。少しでも早く前に進み始めた方がいいのに、分かっていながら立ち止まってしまうのは怖いと思ってしまうからです。動き出したときの大変さを想像すると、そのうち条件が整うはずだから待っていようと、起こるはずのないことを期待して立ち止まってしまっていました。もったいないことですよね。

新型コロナウイルス感染症対策の先が未だに見えてこず、動くことの難しい状況が続いています。動きやすい条件が整うのはまだまだ先になりそうです。そんな中ではあるけど、気をつけるべきことを気をつけた上で、1つでもできることを始めなければと思っています。条件が整わなければ整わないなりのやり方はあります。たとえ不本意でも、たとえうまくいかなくても、条件が整うのを待つのではなく、できることを始めていく姿勢が大切です。

【ハレとケ】
先日グループホームさと・やかた合同の夕涼み会が行われました。20人以上の人が集まって何かを楽しんでいる光景を見る機会が極端に減っているので新鮮な感じがしましたし、それを見ていて気持ちがリセットされるような感覚もありました。

「ハレとケ」という言葉があります。年中行事や祭りなどの非日常が「ハレ」で、普段の生活である日常が「ケ」です。このハレとケがうまく混ざり合っている状態にすることが生活を張りのあるものにするコツです。ハレの日を楽しむための工夫は、ケの日を楽しむことにつながります。各事業所では、いろいろと制限がかかる中でも工夫して行事を行ってもらっていることを聞いています。利用者のみなさんや子どもたちのケの時間を豊かにするために、引き続きハレの活動も大切にしてください。

ブランディング会議】
ブランディング会議を始めました。参加してもらっている6名の職員が花の村の強みや特徴を明らかにするために、積極的に意見を出してくれています。ここで出てきた強みや特徴を、今度は管理者を中心に具体的な事業や広報に反映させていく方法を考えていく予定です。強みや特徴を生かした「花の村でしか提供できない介護・保育・児童クラブの形」はどんなもので、どんな言葉を使い、どんな活動をすればうまく表現できるんでしょうか。どうすれば地域の人たちに「花の村らしさ」を知ってもらえるんでしょうか。みなさんも考えてみてください。

 

朝晩が涼しくなってきました。元気な人でも体調を崩しがちな季節です。感染症対策と合わせて体調管理にも気を配っていきましょう。