園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

グリーンブック

映画『グリーンブック』

 

Green Bookとは

黒人ドライバーのためのグリーン・ブック(The Negro Motorist Green Book)は、アメリカ合衆国が人種隔離政策時代の1930年代から1960年代に、自動車で旅行するアフリカ系アメリカ人を対象として発行されていた旅行ガイドブックである。書名は創刊者であるヴィクター・H・グリーンに由来し、「グリーンによる黒人ドライバーのためのガイドブック」というほどの意味になる。通常は単にGreen Bookと呼ばれた。

映画の舞台となった1962年のアメリカ南部はまだ黒人に対する人種差別が合法だった時代で、公立学校や公衆トイレ、バスや電車、レストラン、ホテルなどが白人用と黒人用に分けられていて、誤って黒人が白人用のお店に足を踏み入れると、罵倒されたり暴力を振るわれたりすることもあったらしい。そこで作られたのが、映画のタイトルにもなっている「The Negro Motorist Green Book」。この本が必要だったこと自体が考えただけでもしんどくなる。

黒人ピアニストであるシャーリーと運転手としてスカウトされたトニーの関係性の話で、共に過ごす時間が増えるにつれて相手に対する気持ちが変化していく様子がよく描かれている。シャーリーのトニーに対する気持ちの変化も。

これが実際にあったことだとを知っておくためにも、この映画を観ておいてよかった。