鯛焼き屋さんとおでん
こども園に行くと、先日の鯛焼き屋さんの仕事を体験したことがごっこ遊びで再現されていました。1,000円札を渡されたので買いに行くと、鯛焼き器を使って上手に焼いていました。
挟んで、ひっくり返して、またひっくり返してと、鯛焼き屋さんがやっていた動作を見事にマネしていました。折り紙で作った鯛焼きを受け取って帰ろうとすると「お釣りがある」と1,000円札を渡されました。0円で鯛焼きを買ったことになりますが、子どもたちにとってはお金を受け取る、商品を渡す、お釣りを渡すといったやりとり自体に意味があります。
子どもはおもしろそうな仕事や役割を見ると、それを再現したくなります。こちらが少しきっかけを与えるだけで、その再現がごっこ遊びになり、他の子を巻き込んだ遊びになっていきます。そんな活動を生み出すような機会を作ることが保育者の役割でもあります。
昼はデイサービスセンターの新年会に参加させてもらいました。メニューはおでんです。
ひとりで暮らしているとおでんは作らないという声も聞かれました。確かに一定数以上の人がいないと作らないことが多い料理はあるでしょう。定期的にデイサービスセンターに通ってもらうことで、食べるモノのバリエーションは広がるはずです。外は雪が降っていて寒い日だったので、おでんの温かさは嬉しかったです。
家ではできない(実現しにくい)体験はたくさんあります。他の人がいるからこそ受けられる刺激もたくさんあります。介護も保育も家庭だけで行うのではなく、社会全体で行うもの。そう考えて、積極的に活用してもらいたいです。本人にとっても、家族にとっても、誰にとってもいいことだと思っています。