園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

26/50『これからの男の子たちへ』

50冊チャレンジの26冊目は『これからの男の子たちへ』(太田啓子)。知り合いがFacebookで紹介していて、これは読もう!と即決したのがこの本。

今の社会の問題だけでなく、自分自身が特権を付与されたマジョリティであることを認識できていなかったことに気づかされました。
性に関して誰もが苦しまないようにするためには幼少期から大人がどんな価値観を示していくかが大切だと言われてもいて、自分の仕事上、何かしなければ、何かできることはないかと考え始めています。

すごく響いてくる言葉がたくさん出てくる本です。著者の太田さんの言葉以外にも、小島慶子さんの「勇気とは、自分の弱さについて考えるという、いちばんしたくないことをできる力のこと」や、熊谷晋一郎さんの「自立とは、依存先を増やすこと」など、男らしさから自由になることと関係ないように見えて実は関係ある言葉がたくさん登場するので、多くの人に読まれるべき本だと思います。

自分自身の認識をアップデートするためにも読んでもらいたいし、子どもがいる人にも自分と子どもとそれ以外の人たちのためにもおすすめの本です。