園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

29/50『10年後、君に仕事はあるのか?』

50冊チャレンジの29冊目は『10年後、君に仕事はあるのか?』(藤原和博)。5年前の2017年に出版されているので若干古さを感じるかもと思いながら読んでみたが、全くそんなことはなく、まさに今の課題が書かれていました。

正解を求める情報処理力ではなく、納得解を導き出す情報編集力がこれからは大切になってくるという話は、いろんな人が話されています。ただ藤原さんの場合は情報処理力と情報編集力の割合が7:3になっていけばいいと言われているのが新鮮でした。よく聞く話ではこのような割合は出てこないし、印象としては0:10を求めているように話される方が多いです。藤原さんの表現では情報編集力の方が割合として小さかったので意外でしたが、何ごともバランスが大事だと考えると7:3は程良いところだと思います。

また、教員を目指す人が少なくなってきており、それが教育力の低下につながり、学校の支配が弱まることになり、学校的な価値観「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」から子どもたちが解放されていくことにつながるという意見も、あまり聞いたことがなかったです。時代の変化を考えると学校も変わらなければいけない!でも変わっていかないからよくない!という意見はよく聞くんですけどね。とってもいい意見だと思います。