園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2022年6月

【テーブルの配置が変わっています】
このところデイサービスのテーブルの配置が頻繁に変わっています。2020年に新型コロナウイルス感染症の感染対策として長時間向き合う形になるのを避けようと、4,5人で1つのテーブルを囲む座り方(図1)から、1つのテーブルに2名、全員が同じ方向を向いて座る形(図2)に変わりました。この座り方になって2年近く経ち、感染状況が落ち着いてきたこともあり、この5月にテーブルの配置が変わりました(図3)。

たくさんの顔が見えるようになり利用者さんは喜ばれると想像していたんですが、2年近く向き合わない座り方をしてそちらに慣れたのか、あまり評判はよくなかったようです。その後に何度か配置を変えながら、今は図4の状態で落ち着いています。変更は今後も頻繁に行われるでしょうし、そこからの気づきを改善につなげてほしいと思っています。

【やってみる】
社会はものすごいスピードで変化し続けていて、その変化に対応するためにはこちらも変化し続けるしかありません。変化し続けるためのポイントは、失敗してもいいのでまずは「やってみる」こと、そしてそこでの反省を次の行動に活かすことです。最初から理想的な状態を目指すと、計画を立てるのにかなりの時間が必要になるし、計画に時間をかけた分だけうまくいくかというと、そんな保障はありません。考えられる最低限のことを一通り考えたら、まずやってみる。そしてそれを修正していくのが、一番効率がいい方法です。

【真似をする】
朝礼時に「真似をすることは大事」だという話をしました。一見簡単に見えることでも、実際に真似をしてみるとできないことはたくさんあります。真似をしてやってみることで、自分は何ができて何ができないかが分かり、何が足りないかが初めて分かります。そうすると、できるようになるためにすべきことが具体的に見えてきて、それを繰り返すことで行動が成熟していきます。なにごとも始まりは「真似をする」「やってみる」です。

【花を植えてくれたことによって】
環境整備委員のみなさんが花の村の看板の下に花を植えてくれました。「花の村」の文字がある場所に花がある状態は、思っていた以上に気持ちがいいものだと気づかされました。また花を強く意識し始めたことで、花の村の敷地以外に咲いている花にも気づくことが増えました。いろんな種類の花があること、うまく咲いている花は人の手がしっかりとかかっていることなど、当たり前のことに意識が向くようになったわけです。そうすると、次はこんな花があるといいんじゃないかとか、育てる体制も合わせて考える必要があるとか、花を植える作業を地域の人とやってみてもいいんじゃないかとか、それまで考えていなかったことが頭に浮かんでくるようになります。

花を植えるという行動は、花に対する感度だけでなく、花に関係する他の取り組みに対する感度も上げてくれます。まず「やってみる」ことが刺激となり、今までになかったアイデアを生み出すことにもつながります。環境整備委員会のみなさんの行動が次のアイデアや行動を生むきっかけをまず作ってくれました。ありがとうございます。

各事業所で取り組んでいることが、他の事業所の刺激になることも十分考えられます。こんなことをやっている、こんな計画を立てているなど、事業所を超えた情報共有をもっと進めていき、刺激しあっていきましょう。