園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2022年11月

【学びをどう活かすか】
新しい形に変えた研修報告が続々と届いています。書いてもらう内容はシンプルなものに変えましたが、みなさんがどんな思いで書いているかを想像しながら読ませてもらっているのは変わりません。

書いてもらっているのは「研修内容」「研修から見えた現場の課題」そして「研修で得られたことを業務にどう活かすか」で、その中でも特に注目しているのは「研修で得られたことを業務にどう活かすか」の部分です。ここに書かれていることが今後現場で具体的に動いていこうとしていることで、何を課題と感じ、何を「よしやるぞ!」と決めたのかは人によってかなり違っています。得られた学びも、それをどう行動につなげようとしているかも、本当に様々です。

個々の学びが様々であるだけでなく、受講の形式も様々です。みんなで同じ研修を受講するものもあれば、個別にいろいろな研修を受講するものもあり、花の村では圧倒的に後者が多いです。みんなで同じタイミングで同じことを学ぶわけでないので、組織全体としての学びが深まっているのかどうかが以前から気になっていたんですが、実はその学び方が効果的であることを知りました。

【学んだことを持ち寄る】
「トランザクティブ・メモリー」という組織学習に関する概念があるそうです。これは何かというと、組織のメンバーが一緒に何かを学習することよりも、バラバラに学習したことを持ち寄りお互いに「誰が何を知っているか」を知っている状態のほうが、組織の持っている知識の総量が大きくなるという考え方です。

バラバラに学んでいたとしても、それを持ち寄ることができ、誰がどの情報を持っているかが分かる状態を作ることができれば、組織としてはより大きな知識を得られるということです。だとすれば、力を入れるべきは「学んだことの共有を進めること」「情報がどこにあるかを見えるようにすること」です。

事業所ごとに研修後の情報共有は行われているはずなので、それが効果的に行われているか点検してもらうこと、事業所を超えた情報共有がスムーズに行えるようにすること、情報がどこにあるかを見える化することを、今後の課題として取り組みます。

【キッチンカーなど】
10月25日には合歓の郷にキッチンカーが来てくれました。江津市を中心に営業しておられる「ひなた食堂ますや」さんに声をかけ、職員が仕事後に夕食の一品を購入できるようにと実施しました。事前に注文をとった時点でかなりの注文があったため、離れている事業所には声をかけませんでした。次の機会にはできるだけ多くの事業所を対象にできる形で実施できればと思っています。

10月28日には、あさりこども園でファミリースマイルデーというイベントが行われました。これは希望する家族に対してこども園で夕食を提供し、帰宅後の時間を少しでもゆったりと過ごしてもらおうという趣旨の取り組みです。 

子どもがいる家庭は特に、夕方から夜にかけての時間がかなり大変です。仕事を終えてこども園に迎えに来て、家に帰ったらごはんの準備をしてみんなで食べ、それからお風呂に入って…と、あっという間に過ぎてしまいます。そんな大変な毎日の中のたった一日ですが、ごはんだけはこども園で済ませて家では少しでもゆっくりしてもらいたい、リラックスして子どもとの時間を過ごしてもらいたい、そんな思いで企画してくれました。第1回は大好評で、11月18日の第2回も予約の枠は埋まったようです。

【食の課題】
先月行った食に関する取り組みの一部を書いてみました。食は生活から切り離すことのできないもので、だからこそ課題はたくさんあります。例えば昨年秋に移動販売車が事業を辞められたため、特に江津市東部では買い物の機会が減ってしまうことになりました。花の村が提供する配食弁当も市の基準が厳しく、必要だと思われる人の全てが利用できているわけではありません。

これ以外にも課題はたくさんあるはずで、江津市の、特に東部地区のそうした食の課題に対して花の村がどこまでサポートできるかは分かりません。ですが食に関するいろんな取り組みを試しながら、生活の中の食の不便さを解消する方法、食を通じて生活を豊かにする方法、食そのものの楽しさを作っていく方法を引き続き探っていきます。

【余裕を持って行動を】
安全運転管理者より「事故を起こさないためにも時間に余裕をもって家や会社を出発するようにしてください」と注意喚起がありました。急ぐ心理を抑えることは事故防止につながります。通勤時、業務での移動時に少しでも余裕を持てるよう意識して行動し、事故を防止しましょう。