園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

お寺を会場にした子育て支援センターのイベント

お寺を会場にした子育て支援センターのイベントを初開催しました。スタッフの案から始まり、あれこれ調整をしてきての第1回目です。子育て支援センターのイベントでお寺を会場として活用するのは初めてで、でも喜んで利用してもらえるだろうなと思っていました。このお寺を活用したイベントには、支援センター側にもお寺側にも、どちらにもメリットがあるおもしろい取り組みなんじゃないかと思っています。

まず支援センター側から。

境内から始まり本堂、そして庫裏と、十分な広さがある点は大きいです。子どもが自分の興味のままに動き回るとしても、それに応えるだけの十分な広さがあります。親ものんびり構えて見ていることができます。

古い建物の場合が多く、微妙な段差があったり急な階段があったりと、気をつけなければいけない箇所は適度にあります。広いから安心して動き回れる反面、油断しっぱなしではいけないし、ケガをすることだってあるかもしれません。この適度に「守られすぎていない感じ」がいいです。

自分自身を見つめるのに最適な環境、非日常を味わうのに最適な環境であるため、子育てに没頭する日常からフッと解放される感覚になれるのは、子育て支援の意味から考えてもなかなかのマッチ具合です。

お寺ごとのこだわりポイントがあって、茶室でのお茶体験を味わったりといった本格的な体験もできたりします。

 

次にお寺側から。

コミュニティーセンターやイベントスペースとは違うけど、どんな人でも受け入れてきた公共性の高い場です。第三者にスペースを利用してもらうことで、本来持っている公共性を確認する機会になります。

お寺が想定しない人が来てくれる機会になるため、多くの人に足を運んでもらいたいお寺からするととてもありがたいです。お寺とつながりがない人がお寺の機能を知り、目的を知ることでまた来てくれることになるかもしれません。

いろんな人に来てもらうための方法を考えるきっかけになります。来てくれた人たちの反応を見たり声を聞いたりすることで、行動を起こすことに対する抵抗をなくすきっかけにもなるはずです。

どちらの立場から見ても可能性しかないように思います。これからじっくり時間をかけて回を重ねていき、おもしろい形を探っていきます。