園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

4月10日(水) 今年度最初の見学

昨年度、あさりこども園とさくらこども園には206人の見学者が来られました。その内訳を簡単に整理しました。

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私たちは園をオープンにし、そして外から見てもオープンであると思ってもらえることを目指しています。地域の人の訪問はもちろん、様々な見学も積極的に受け入れています。そして見てもらった上で声を聞く場も可能な限り設けるようにしています。見てもらうだけでもこちらは勉強になりますが、何を感じられたかを聞かせてもらうことで改善につなげていくこともできます。なので、見るだけでなく、その後にお話をする時間の余裕を持ってもらえると、尚うれしいです。そのように有意義な見学の形も次のステップへ進めていきたいところですが、まだ「いつでも見学を受け入れている園」だと知ってもらうことが優先かなあと思っています。そして、なぜ今の園の環境に変えたのか、その環境にはどんな意図があるのか、どのような段階を経て変えていったのか、そのときにどんな悩みを抱えていたか、職員の理解を深めるために何を行ってきたのかといった、環境づくりから職員のチームワーク作りまで、私たちが考え実践してきたことを伝えることも行っています。保育団体の研修として、その話を聞きに来られた方々もいます。なぜそんなことをしているかというと、こちらが持っている情報をオープンにすることで、今から環境を変えようとしている方にとっては実例を知ることで多少は動きやすくなるでしょうし、私たちにとってはここまでの振り返りができて勉強になるからです。その機会が数多くあったおかげで今の園のかたちがあるといってもいいくらいです。そんなわけで、保育関係者でも関係者でなくても、園を訪問してくれることを私たちは歓迎します。

今日は今年度最初の見学者、岡山県の保育園の副園長Mさんが来てくれました。今までに何度も話をしている方なんですが、話をするたびに「自園の保育を少しでもいいものにしていきたい」という強い思いがビシバシ伝わってきて、その姿勢にはいつも刺激を受けています。自園の課題、自分自身の課題をいつも明確にしている人なので、鋭い質問をどんどん投げかけてこられます。そのやり取りが楽しく、今回もたくさんお話をさせてもらいました。島根と岡山は決して近いとは言えないけど、中国地方という括りでは同じ地域です。同じ地域にこうしたつながりがあることを生かせば、新たな取り組みを一緒に企むことくらいはすぐにでもできると思います。お互いの園のために刺激を受け合う関係をさらに深めていくことだけでなく、その輪を少しずつ広げていくための仕掛けを作っていくことにも一緒に取り組んでいきたいと思うことのできた、とても楽しい時間でした。