園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2019年5月

【ラジオ体操】
ケアマネージャーと事務の職員を対象とした「ラジオ体操指導」が行われていたので、見学させてもらいました。講師は事務のMさんです。2月に市が開催したラジオ体操講習会にデイサービスのEさん、グループホーム合歓の郷のKさんと3人で参加し、そこで学んだことを3人が講師となって各事業所に伝えてほしいと要望があり、実施されることになった取り組みです。ラジオ体操はほとんどの方が知っていますが、正しい身体の動かし方は意外と知られていないため、正しく行うことで健康づくりに大きな効果がある体操なんですよと伝えることが目的でした。心臓から遠いところから動かし始めて徐々に運動強度を高めていき、またはじめの運動に戻ってきて深呼吸で終わる、起承転結のような構成になっているのが特徴です。その一連の動きを、ポイントを解説しながらみんなでやってみるという内容で、かなりいい運動になったようです。

【マニュアル】
ラジオ体操はしっかりと作り込まれた体操で、動き方のマニュアルも数多く作られています。マニュアルに沿って動くのはちょっとめんどくさいと思ってしまいますが、その効果を考えると時々マニュアルを確認して動いてみることは大事なんでしょう。仕事においても、各事業所で衛生マニュアル、安全マニュアル等いろいろなマニュアルがあります。完璧に頭に入れておくのが理想ですが、量も多いし内容が更新されていくものでもあるため、常に最新の内容を記憶しておくのは難しいです。だからこそ、定期的にマニュアルを確認する機会を設け、効果の高い行動ができるようにしておきましょう

【ブリコラージュ】
マニュアルとは反対の意味のブリコラージュという言葉があり、保育業界で少しだけ流行しています。ブリコラージュとは、そこにあるもので何が作れるかを考え、あるものを全く別の使い方で利用してみたり、とるに足らないものを組み合わせてみたり試行錯誤を繰り返しながら創造していく行為のことをいいます。マニュアルに沿った遊びはある程度おもしろいものにはなるけど、それだけでは面白みがありません。その都度の機転で行うブリコラージュ的な遊びは自由度は高いけど、下手な大工仕事みたいになる可能性もあります。どちらも必要だよね、というところで今は落ち着いているようです。

【マニュアルもブリコラージュも】
何が言いたいかというと、遊びに限らず仕事においてもマニュアルとブリコラージュの両方があって、状況に応じてバランスよく展開した方がいいということです。どちらか一方だけを基準にして行動するのではなく、どちらも大事にしたハイブリッドな介護、保育、育成を目指すべきだと、M式ラジオ体操指導を見ながら学ばせてもらいました。