園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2019年7月

【冊子が完成】
昨年5月からスタートした「10の姿の情報発信プロジェクト」のメンバーから、当初の目的であった冊子が完成したと報告がありました。「10の姿」とは国の指針の中で示されている言葉で、小学校入学に向けて育ってほしい姿(到達目標ではありません)が10の項目で表現されています。例えばその中の1つ「自立心」の項目では、子どもが身の周りの環境に積極的に関わり、諦めずにやり遂げる達成感を味わうことができるよう保育を行ってくださいと説明されています。そのような10の姿が、あさりこども園、さくらこども園の生活の中でどのように育っているか、具体的な例をマンガで表現して保護者に伝えようというのが今回完成した冊子のねらいです。

【動き出すこと】
今までにないものを作るとき(新しい活動を考えるときも)、考えすぎて形になるところまでなかなかたどり着かないことがよく起こります。「あらかじめ問題になりそうな点をあげてみよう」とスタートし、「こんな問題がある」「こんな影響がありそう」と問題を出し合います。そして問題が出尽くして「じゃあこれで進めて…」となった瞬間に「まだ大事な問題がありました」と、どこまでも問題探しは続きます。今回の冊子にしても、保護者に対して間違いのない情報発信をしようと問題点を探し続けたはずです。ある程度考えがまとまった段階でも不安は多かったはずです。でも、今解決できない問題は後回しにして、問題が見つかったらその都度対応していこうと、形を作り上げるために動き出してくれて完成したのが今回の冊子で、そう考えたら素直に感動しました。新たな取り組みを作るときや今までのやり方を大きく変えるときに、考えるべきことを考えないのはさすがに問題ありですが、完璧を求めてストップしてしまうより、ここまでは考えたからとにかく動き出そう、問題が見つかったら動きながら修正していこうといった大胆さも必要で、その選択ができるのは花の村の職員の強みだと思っています。

【清掃作業】
環境整備委員会のみなさんが計画した「さつきロードの清掃作業」が行われました。それに先立って9号線横の看板周りの草刈りも行われており、この場所の雑草が伸び放題になっていることが確実に減っています。この取り組みも、まずは動き出し、問題があればその都度修正を重ねてくれているものです。この清掃活動以外でも、自発的に施設周りの清掃を続けてくれている方がたくさんいます。今回、清掃作業中に通りかかった地域の方が「きれいになったなあ」と声をかけてくれる場面を見かけました。このように直接声をかけてもらえることは少ないですが、花の村周辺がきれいに保たれていることを地域の方は見てくれているはずです。地域に必要とされる事業所であり続けるために、こうした取り組みが持つ意味は大きいです。みなさんの協力に感謝しています。