園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

7月16日(火) 恩師からのハガキ

先日参加した子ども読書活動推進会議のこと。この会議は初参加だったため、始まる前に委員のみなさんにあいさつをしていたんですが、その中の1人の女性と思いがけないつながりがあることが分かりました。その方のご主人が私の高校時代の担任だったんです。しかも最も影響を受けた先生だったので、この出会いはとてもうれしかったです。その担任の先生は読書の楽しさを教えてくれた人でした。その先生との出会いがなければ本を読む習慣はついていなかったと思います。国語を教えてもらっていたんですが、授業は脱線するのが常で、自分の好きな本の話、自分の家族の話など、どんなものを読んで、どんなものを見て、どんな体験をして、そこでどんなことを考えたか、そんなことを熱く語ってくれる人でした。その脱線話を聞きながら、こんな風に物事を見ている人がいるのか!本を読んでこんな感じ方をする人がいるのか!と全てが新鮮で、自分は同じものを読んでどんな感想をもつんだろうかと、それまでは全く興味のなかった小説というものを読んでみたのが私と本のつきあいの始まりだったと思います。それ以外にも、人の感じ方には幅があるからおもしろいとか、そもそも人は多様であるからおもしろいとか、そんなことを脱線話を通じて伝えてくれていたように思います。肝心の国語の授業内容はほとんど覚えていないんですが、たくさんの大事なことを伝えてくれた人でした。

その担任の先生から今日子ども園にハガキが届いていました。会議で奥様にあいさつをした際名刺を渡しており、それを見て園に送ってくれたようです。そんなことが書いてあった最後に、次の言葉が書かれていました。

見果てぬ夢を描いて走り続けてください。

最も影響を受けた先生からこんな文章をもらうと、なんだかうれしくなってしまいます。まだ見果てぬ夢を描けるほどの段階には至っていないですが、走り続けてはいます。がんばれ、健康に気をつけてがんばれという意味でもあるんでしょう。あの方ならそう言いそうです。恩師からこういうメッセージをいただくのは嬉しいことです。ありがとうございました。
 
ところでこの話のきっかけとなった子ども読書活動推進会議ですが、よく考えると委員の男女の割合がほぼ1対1でした。今頃気づいているようではいけないんですが、その時の光景はとても心地よかったことを思い出しました。そんなにたくさんの場を経験しているわけではありませんが、公的な会議ではまだ男性が多いのが現状なんじゃないでしょうか。男女比を1対1に近づけるためには、意識を変えるだけでは不十分、もちろん標語を掲げるだけでも不十分で、例えば最初から男性4名女性4名と決めて人選しなければ無理なんだと思います。自分たちの持っている公的な会の構成も、今は多くが男性です。ここに疑問を持っていなかったことを反省し、まず自分の周りから見直していきます。