園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

7月25日(木) 通夜

今日は通夜がありました。法人の立ち上げ時からの理事でもあり、法人の産業医こども園の嘱託医にもなってくれていた方です。市の東部地区だけでなく、隣の市で診療所も開いておられ、地域にとって非常に大切な役割を担ってくれていた方です。園児は健康診断でお世話になり、毎年プレゼントもいただいていました。病気になってからもご自身の治療をしながら診療業務も行っておられ、この1ヶ月くらいは食事をまともにとることができなくなったんですが、1日ごま豆腐1つだけで診療を続けておられたと聞きました。さすがに体力が続かず緊急入院された後も、診療はやめるけど、退院したらこども園の嘱託医は続けようと奥様と話しておられたそうです。

この文章を書いていて、地域のために活動してこられた方だったことを強く強く感じます。こういう仕事ができる人になりたいと改めて思います。通夜に参列された方々が話されている内容が聞こえてくるんですが、どの話も「お世話になった話」「病気をされてからの体調を気づかっていた話」「地域になくてはならない方だった話」など、職業が職業だけにそんな話になるのは当然かもしれませんが、すごい方だったんだなあと思わされる内容でした。地域の病院が1つなくなることになり、困る人が出てくるでしょう。大変な事なのは間違いないですが、今まで懸命に活動してこられた意思は多くの人に伝わっていると思うし、地域の中にも染み込んでいると思うので、この状況を変えていく動きが生まれてくるはず、とも思っています。もちろん私もできることをやっていきます。