園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

7月31日(水)、8月1日(木)、2日(金)

7月31日(水) 外国人のこと
県の社会福祉協議会の方が来園されていろんな話をしていたんですが、そこで出てきた外国人の話が特におもしろかったです。一般的には労働者として受け入れる話が中心になっていますが、そこを超えて生活者として受け入れること、そのための体制を整えることの方が重要ではないかという点で意見が一致しました。表にはあまり出てきていないけど、県内の各地で外国人受け入れの動きが確実に起こり始めていることを詳しく教えてもらい、外国人の割合が今後ものすごい勢いで増えていくという予想が現実のものになりそうで、だからこそ早くその方向へ動き出す必要があることを再確認できました。

8月1日(木) 幼小接続のこと
午前中は「幼児期に育成された力を小学校へ円滑に接続する」ことを考えるために幼児教育施設の実態を知ろうと、市内の小学校の先生方が見学に来られました。この動きをどんどん進めていこうと、すごいパワーで動いておられる校長先生のおかげで実現した見学で、その人がいなければこの見学はあり得なかったと考えると人の力は侮れないと思わされます。こちらとしては、考え方や現状を素直に伝えて見てもらったが、どのように受け取ってもらえたかは分かりません。肯定的な見方も、否定的な見方も、どちらもあったと考えるのが自然だと思います。まあそれでいいと思っているんですが。今回の見学が今後の展開にどう影響するか分かりませんが、見てもらうことに対しては積極的な姿勢を変えずいくつもりです。午後からは、10月に初めて行うことになった「小学校校長と保育園園長」の会合の打ち合わせをしました。表向きは研修の形をとっているんですが、互いの距離を縮めて言いたいことを言い合える関係を作ることが目的です。少なくとも私はそう考えています。園ごとに様々な事情はあるけど、全ての子どもが小学校へ行くという点は共通なので、そこをとっかかりにして小学校との基本的な関係の形をつくっていく、江津市としての幼小連携の基本形を作っていくことができればおもしろいと思っています。

8月2日(金) 法律の話
ある人と話をしていたとき、法律の話が出てきました。グループホームの入居者Aさんが別の入居者Bさんの持ち物を自分のものだと思って居室に持ち帰ったとします。それをスタッフがそっとBさんの居室に戻した場合、その行為は法律上どうなのか?という話です。結論はスタッフがAさんのものを勝手に取った、つまりスタッフの窃盗に当たるそうです。もちろん現実にはそれで罰せられることはないでしょうし(多分)、スタッフの行為を責める人はいないと思います。でも、その行為が法律上は実はそうした問題があることを「知っていて」やるのと「知らずに」やるのとでは大きな違いがあるんじゃないか、というのがその人の考えでした。これ、とっても難しい問題です。虐待のこととか、人権のこととか、実際に起こりうるケースを憲法や法律から考えたときにどんなことに注意すべきなのか、そんなことを考えるのも大切なことなのかもしれません。虐待のグレーゾーンをどう考えるか、例えばこういうケースではどうか、またこのケースではどうかをまとめると、とっても価値のあるものになるんでしょうね。