園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

12月3日(火)

その1

「おたのしみ会の当日は大勢の観客を前にして緊張する子がいて当然。成長した姿を見せることができない子もいる。当日までの取り組みの様子を1週間ごとにまとめて掲示しておくと、その間にどんな取り組みをしてどんな力をつけてきたかが見えやすくなるんじゃないか。」

そんな提案をしたのがおたのしみ会の8週間前。誰がどう担当して、どのような内容で継続していくかを考えるのは結構大変なので、今年度は少しだけ取り組んで本格的なものは来年度になるかなと思っていたんですが、6週間前から取り組み表の掲示がスタートし、保護者に6週間にわたる子どもたちの活動とそこでの成長を見てもらうことができました。

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その2

3、4、5歳児の人数が多い状態が続いており、スペースの関係上、落ち着いて食事をとる環境を作ることが難しいという悩みを聞きました。そこで提案したのが食事時間を前半後半の2回に分けること。お腹がすいて早く食べたい子は前半で、そんなにお腹がすいていない子やもう少し遊びを続けたい子は後半で、それぞれ食べる時間を分けることにより一度に食べる人数を減らす方法です。

そんな提案をしたのが先週の土曜日の夕方。それが今日の夕方には「明日から前半後半に分かれて食べる方法を始めてみることにした」と報告がありました。前半後半の人数はどのように分け、そこでの子どもたちの動きを予想し対策を立て、職員はどのように動くか、そしてその流れを子どもたちにどのように伝えるか。そんな準備は簡単なことではありません。でも、いいと思ったからまずやってみて、その結果から修正を重ねて少しでもいい形にもっていこうとする姿勢、とにかく動いてみるということにためらいがないことに驚かされました。

改善にはこの「いいと思ったらすぐに動く」が最も効果があると考えています。議論の時間は十分に取れているわけではないのでうまくいかないところもあるでしょうが、そんなことは当然のこととして、それでもやってみる、そこから修正していい形に仕上げていく、その姿勢があればどんなことでも改善できるように思います。変化は小さいかもしれませんが、確実に前へ進んでいくでしょう。

そんな考えの持ち主の集まりであることは分かっていましたが、改めてその姿を見せつけられて驚きましたし、同時にすごい!さすが!と感動しました。実際にやってみてどうだったかを確認する前にこんなことを書くのは変かもしれませんが、「まずはやってみる」姿勢を子どもたちに見せるだけでも十分意味があることだと思うし、なにより嬉しく思ったので、書いておくことにしました。