園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

2020年7月

【リハビリ動画】
デイサービスセンターでリハビリ動画の撮影がスタートしています。事業計画にある「リハビリメニューの映像化」の取り組みです。現在は看護師のHさんがインストラクターとして出演しており、2本目の動画が間もなく完成する予定です。撮影した動画は合歓の丘のJさんが編集してくれ、1本目の動画は既にyoutubeで見ることができる状態になっています。この取り組みで目指しているのは、デイサービスのリハビリメニューを家庭でも活用してもらうこと、花の村の他施設でも気軽に活用してもらうことです。そして利用者さんが動画を見ながらリハビリを行えるようになると職員は利用者さんの側につくことができるので、より細かな指導をしていくことも考えていると聞きました。動画の撮影・配信自体はあくまでも手段で、より効果的なリハビリを実施していくことが目的だというのがいいですよね。道具や技術を使って新しいものを作って終わりにするのではなく、それを自分たちの目指す介護や保育にどう活用していくかまで考えることを忘れないようにしたいものです。リハビリ動画はyoutubeで「合歓の郷チャンネル」で見ることができます。

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【ひやりハットの量】
7月初めに行われたヘルパー連絡会(職員会)でひやりハットを積極的に活用していくことが話し合われたようで、その後頻繁にひやりハットが提出されるようになりました。それまでと違うのは、小さな「ひやり」の提出が増えている点です。小さな「ひやり」をその都度取り上げるのは大変ですが、それをやめてしまうと「ひやり」に対する感度を下げることにつながり、それが大きな「ひやり」の元を作ることになってしまいます。大きな事故を防ぐためにも小さなことに丁寧に向き合うことが必要です。それが定着するまではとにかくたくさんのひやりハットを提出すること、つまり「量」が大事です。そして量が定着してきたら次は「質」、自分たちにとってなぜこのひやりハットを提出することが必要なのか、何を共有し、どう改善することが必要なのかを深く考える段階がやってきます。他の事業所でも今は「量」を求める段階なのか、「質」を求める段階なのかを考え、それぞれの段階に応じた取り組みを検討してください。

【自由と他由】
楽天市場に出店している人の学び合いの場「楽天大学」の学長をされている仲山進也さんが、『組織にいながら自由に働く』という本を書くにあたって、「自由」をこんな風に定義したと説明していました。

自由を訓読みしてみると、「自らに由(よ)る」とか「自分に理由がある」と読める。「自分がやりたい」とか「意味がある」と思うことを選んで仕事しているので、「自分に理由がある」という定義はしっくりきました。

ということは、対義語は「他由(たゆう)」だなと。

他人に理由があって動いている状態。他人がやれと言うからやる。それが、他由です。僕の造語ですけど。

なお、他人からやれと言われてスタートしたことでも、自分で意味づけをして「自分がやりたい」と思えれば、それは自由と呼べます。

 多くの仕事は上司や先輩の指示などの他由から始まります。スタートのほとんどは他由かもしれませんが、徐々に仕事の意味を自分で解釈して他由を自由に転換してほしいと思っています。この仕事をやることが自分のストーリーにどんな意味があるか、それを掴んでほしいと思います。リハビリの動画について、それを使って実際のリハビリをこんな風に変えてみよう!と考えることも、自由への転換の第一歩です。ひやりハットについて、事業所で起きた課題をこんな風に共有して同じことを繰り返すのを防いでみよう!と考えることも同じです。目の前の仕事に対して「こうすればもっとよくなるんじゃないか」「こうすれば楽しくなるんじゃないか」と考え、自分にとって意味があると思える方法、プロセスを楽しめる方法を探してみてください。

 

コロナウイルスの感染状況が新たな段階に入ってきているように見えます。雨の被害の心配も続きます。熱中症の対策は引き続き必要です。気をつけなければいけないことが増えている現状ですが、油断することなく、でも上手に息も抜きながら、みんなで乗り切りましょう。

7月の給与の支給に合わせ、賞与も支給させてもらいます。こうして例年と同じように事業を進められていることに感謝しています。