園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

過疎は終わった宣言

「過疎は終わった!」と高らかに宣言した中国山地編集舎から「みんなでつくる中国山地」の創刊号を発行されました。この本を読みながら、書かれていることもそうだけど、「過疎は終わった!」宣言が今さらだけどおもしろいと思っています。

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過疎の定義は「人口が急激かつ大幅に減少したため、地域社会の機能が低下し、住民が一定の生活水準を維持することが困難になった状態」で、それに照らしてみると過疎の真っ只中にあるのが中国地方の実情でもあるはずです。そのようなことを考え始めると、人口がどれだけ減った、あのお店がなくなった…とマイナスの要素に気持ちが向いてしまいます。

でもですね、「過疎は終わった!」と宣言すると、不思議なことにマイナスの変化よりプラスの変化、あそこでは社会増が起きているとかおもしろい取り組みがスタートしているといったプラスの要素を探し始めるようになります。プラスもマイナスもどちらも起きているのが現状だけど、その中のプラスに目を向け、関心をもち、その視点で地域を眺めてみることから始めた方が良さそうだと思わせてくれます。

事業理念も同じで、できているかどうかは置いといて「ここを目指す!」と宣言することで、実現するために何が足りないか、何をすべきなのかを考え始めたりします。そうやって心持ちを強制的に変化させる装置として宣言はうまく機能してくれるんじゃないか、そんなことを考えています。

「過疎は終わった!」

「地域を活性化する!」

この宣言からスタートです。