園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

連携推進法人

先週のことですが、社会福祉連携推進法人についてのセミナーに参加し、京都での実践例を聞いてきました。正直なところ社会福祉連携推進法人についてはほとんど知識を持っておらず、でも何かの勉強にはなるんじゃないかと軽い気持ちで臨んだわけですが、今の自分にとって参考になることの多い内容でびっくりしました。

社会福祉連携推進法人とは、社会福祉法人NPO法人を社員として相互の連携強化を図る非営利連携法人制度のこと。法人同士が新たな組織を作って、資金を融通したり人材確保をしたり研修をしたりできるらしいです。

f:id:meg_ai:20201214190644j:plain

まだ少ししか仕組みの把握はできていませんが、人口減少で事業を縮小している地域の法人にとっては結構魅力的な制度かもしれません。法人内だけで全てをやってしまうのには限界があって、地域の力を借りなければ先に進めないことはたくさんあるし、より大きな法人の力を借りなければできないこともあります。今後のことを考えると、こうした制度も活用して複数の法人と事業を進めていくイメージを作っておくことが必要だろうなあと考えさせられました。

 

実践例として聞かせてもらったのは社会福祉法人グループリガーレの取り組み。

ligarefukushi.com

取り組み自体も興味深いものがたくさんありましたが、特におもしろかったのは「最初の3年間はケーススタディとして取り組んだ」と話された点です。どうすれば法人同士が一緒になって地域のために取り組める組織を作ることができるのか、動きながら考え、問題があればその都度潰していこうとスタートされたんだと思います。考えることだけで時間を費やすのではなく、とにかくやってみようという気持ちになるために、「ケーススタディとして」の言葉を使うのは有効だと思います。自分達も何かを始めるときの精神的ハードルを下げるために「ケーススタディとして…」の言葉を使ってみようと考えています。