園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

みんなで3days その③

「みんなで3days」をやってみようと考えたのは、次の記事を読んだことがきっかけでした。

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できるかどうかわからないけど実現したら楽しいだろうなと考えたことから、じゃあ少しずつでも進めていくために動き出したわけです。

 

最初に取り組んだのは、休んでもらうことが可能な週を決めること。保育園には行事や活動が予定されているため、休みをとってもらいやすい週とそうではない週があります。なのでいつでもどうぞ!と言ってるだけでは全員がとるのは難しいです。4月はこの週とこの週、5月は…といった感じで、3日間の休みをとってもらう週を決めました(職員数よりも多い週になるように)。次にその週を職員に提示し、この中で休みをとりたいところを選んでもらうことに。お願いしたのは次の2つです。

・選べるのは1つの週につき1人だけ。希望がかぶった場合は話し合って調整を。
・夏休みや冬休みの期間の週は、小中学生の子どもがいる人が優先的に選択できるように。

こうやって休む週をみんなで決めてもらい、「みんなで3days」がスタートしました。

 

保育の仕事はおもしろいもので、個人の興味関心を保育の中に活かすことができます。モノを作ることが好きな人であれば、作った作品や実際の製作の様子を見せることで子どもたちの製作意欲につなげることができます。旅行が好きな人が訪れた先の風景や文化を紹介することで、多文化への興味関心を広げることにもつながります。そんな感じで保育者一人ひとりの趣味を保育に持ち込むことは、保育の幅を広げてくれます。であれば「みんなで3days」を使って自分の好きなことに取り組んでもらい、それを保育に取り入れてもらえれば、子どもたちの成長にもつながるし、園としてもうれしいということになります。休みを十分にとることで心身のリフレッシュができ、それが次の仕事の意欲につながることは当然ありますが、保育の内容にも反映されるから積極的に休みをとってほしいことをみんなに話しました。休みをとるのは保育をさらにおもしろいものにするために必要なことと考えてもらいたかったし、実際に休みで体験したことを子どもたちに紹介してくれたり、そこから新たな活動が生まれたりといった嬉しい効果がたくさんありました。

 

そうやって「みんなで3days」を続けながら、出てきた課題はその都度改善していきました。

・冬は感染症が流行して職員が休むことが増える傾向があるため、3daysはできるだけ冬までにとれるようにする
・小中学生の子どもがいる人でも夏休み等とは違うところで休みたい人もいるので、あくまでも優先するという形を再確認する
・祝日の月曜日をくっつけて水〜月の6日間の休みをとることができるが、希望者がまんべんなくとることができるよう毎年調整する

といった感じだったと思います。

 

《その④へ続く》