園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

8/21『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』

21冊チャレンジの8冊目は『やってもやっても終わらない名もなき家事に名前をつけたらその多さに驚いた。』(梅田悟司)。21冊チャレンジってなんかしょぼい…と思い始めてきたけど、本を読む習慣はついてきてる感じなので深く考えずこのまま継続。今回はラジオで紹介されていたこの本。家事についてこんな角度から取り上げる本が出てきていることにちょっとした希望を感じる。あまりにも評価されていなさ過ぎな仕事だと思っているので。

 

自分自身が家事に専念したことがないのに偉そうなことは言えないが、家事の大変さをみんなで共有し合おうとか、名前をつけることでクスッと笑ってくれたらとか、そんな発想が表に出てきていることを考えると、今後家事に対する評価は変わってくるかもしれない。そもそも「家事」も別の名前があればいいのに。超マルチタスクで、様々な能力を求められ、しかもクリエイティブな仕事である家事が、ざっくりとした「家事」の一言でまとめられているのはそろそろ終わりがくるかも。

取り上げられている名もなき家事の全てが理解できて共感できたわけではないけど、おもしろい内容だった。うちでは既に対処済だったのが「文具迷子」。これは「この場所に間違いなく置いたはずのハサミが見当たらず、元に戻さなかった家族の顔がチラつく家事」につけられた名前だが、あまりにも頻繁に起きるためハサミを5本に増やした。あまり使われないハサミが出てしまうのはもったいないかもと思ったけど、使いたいときに定位置にないストレスを考えると迷いはなかった。そんな感じでいろんなアイデアがあると少しはストレスが減ったりもする。このような本が広く読まれることで家事の中身が誰でも見えるようになって、その大変さが当たり前に語られるようになるのがいいんだろうと思う。