38/40『ゆっくり、いそげ』

40冊チャレンジの38冊目は『ゆっくり、いそげ』（影山知明）。西国分寺にあるクルミドコーヒーの店主である影山さんの本。『「人を大切にする経営」は理想論か？ 』を読んでクルミドコーヒーと影山さんのことを知り興味を持った。

ゆっくり、いそげ ~カフェからはじめる人を手段化しない経済~

社会の中にいろんな仕事があった方がいいんじゃないか、いろんな価値観が合った方がいいんじゃないかと、クルミドコーヒーの経営を通して語られている。お金が事業の目的ではなかったはずだけど、気づけばお金を稼ぐことばかり考えていたり、いうことはよくある。お金なんてどうでもいいとは言わないけど、地域にどう貢献していくか、社会にどんな影響を与えていくか、そうしたことを忘れてはいけないと気づかせてくれる内容だった。

かけるべき時間をちゃんとかけ、かけるべき手間ひまをちゃんとかけ、いい仕事をすること。さらにはその仕事を丁寧に受け手に届け、コール＆レスポンスで時間をかけて関係を育てること。つまり「贈る」ことを仕事の目的にする。

今このタイミングでこの文章に出会えたのは大きい。読んでよかった。