園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

04/50『バッタを倒しにアフリカへ』

50冊チャレンジの4冊目は『バッタを倒しにアフリカへ』(前野ウルド浩太郎 )。

今回も読書の師匠が紹介してくれた本を読んでみた。本屋で適当に本探し、みたいなことをしなくなったため、 思いもしなかった本との出会いは圧倒的に少なくなっているので、こうして面白い本を紹介してもらえるのは本当にありがたい。

今回の本はかなり変わっていて、それでいてかなりおもしろい。まずタイトルからしておかしい。バッタを探してとか、バッタを求めてとかではなく、バッタを倒しにである。この人が何をしようとしているのか、どんな決意を持っている人なのか、興味をもって本を読み始めてしまう。しかも表紙の奇抜さ。緑の衣装で一体何をしようとしているのか?疑問しかない。これも読んでいくとだんだん分かってくる。「バッタ」でもいいし「アフリカ」でも名前の「ウルド」でも何でもいいので、どこかに興味を持った人はぜひ読んでみてもらいたい。こんな人がいるのか!と驚かされ、前野さんの世界に引き込まれていくはず。ゴミダマの雄雌判別方法を知ることができるなど、実生活には何の役にも立ちそうもないけど、でも気になってじっくり写真をみてしまったりと、好奇心を刺激されまくってしまう。

多くの人が困難だと思うであろう道を突き進んでいく前野さんの様子や、その前野さんの姿を見て周りも動き出していく様子に励まされる人も多いと思う。こんなにもすごい人、すごい世界に期せずして出会えたりするのが本のおもしろいところ。いろんな人にこの本のおもしろさを味わってもらいたい。