園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

幼保連携型と保育所型

午前中は某園の管理者とweb会議。いろいろあって他園の評価も行っていて、今回はその結果について確認することが目的でした。評価する人とはなんでも知っている人と思っていましたが、実際はそうではありません。評価者は優れた人だから評価するのではなく、独自の視点を持っているから意味があると思うようになりました。評価の仕組みからすると理想的な運営ができているか見極めることが評価者の仕事ということになるんでしょうが、それは現実的はありません。中の人では気づけないことに焦点を当てたり、その意味を言葉で表現したり、そんなことが求められていて、そのために評価者の独自の視点が重要になると思っています。実際に、今回の園の管理者と話をしていて、勉強させてもらっているのはこちらの方だったりします。評価して点数をつけたりするのではなく、評価の作業を通して共に学んでいくスタイルが自分には合っていると思います。

午後は某園の管理者からの相談対応。保育所認定こども園から幼保連携型認定こども園に変わるらしく、そのために必要な書類についていろいろと聞かれました。あさりこども園保育所認定こども園でスタートし、すぐに幼保連携型認定こども園に変わりました。保育園から幼保連携型認定こども園に変わりたいと県に相談すると、制度上何も変わることがないから保育所認定こども園の方がいいですよと勧められました。勧めた人に文句を言いたいわけではないのですが、保育所型でスタートして、想定と大きく違っていたことに気づかされました。

事務的なこともたくさんの違いがありましたが、一番大きかったのは相変わらず教育を行っている施設と認識されなかったことです。そもそも「保育」自体が「養護と教育が一体になった」ものと定義されているのに、「保育」園は養護の施設との認識が強いです。それに対して認定こども園は「幼稚園と保育園の機能が一体となった」施設であるので、保育所認定こども園も当然そうなるのですが、法律上は保育所であるということもあり、幼稚園教諭の教育実習を受けることはできません。認定こども園であるのにも関わらずです。これはあくまでも外からの捉えられ方の問題であって、実際の保育がどうとかの話ではないんですが、あまりにも分かりにくくて、あまりにもめんどくさいことが多くて、それならばと幼保連携型認定こども園に変わることにしたわけです。そんなことがあったなあと、相談を受けながら思い出していました。

今日の感想。日々の業務に集中できることがどれだけ心地いいことか、よく分かりました。

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