園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

19/50『PTA モヤモヤの正体』

50冊チャレンジの19冊目は『PTA モヤモヤの正体』(堀内京子)。PTAのことで直接困っているわけではないですが、課題がたくさんあることはなんとなく知っていて、しかも容易に手が出せないものであることも分かっていて、そんなことについてどんな調査が行われたのか興味がありこの本を選びました。

この本を読めば、いろんな課題を生み出しているPTAのシステムについてよく分かります。まあそうなんだろうなというのが正直な感想です。PTAで苦しんでいる人はたくさんいて、反対に恩恵を受けている人も少数ではあるでしょうが確実にいるはずです。どちらにも言い分があると思われるし、おそらく理解はし合えない難しさがあると思われます。現状のPTAは上にいけばいくほど課題があるというか、何を代表しているのかが見えにくくなると思っていて、できることならあまり関わりたくない世界です。でもそうも言っていられないんですよね。

「子どもたちのために」というのがPTA側の言い分としてよく出てきますが、この言葉はどんな行為でも肯定してしまいかねない怖い言葉です。どっちの立場でも使えてしまいます。この言葉抜きにそれぞれの立場の説明を聞いてみたいです。純粋に興味があります。

今PTAに関わって悩んでいる人がいれば、そもそもの原則がここにはきちんと書かれているので、ぜひ一度読んでもらいたいです。現状を変えることは難しいかもしれませんが、何が起きているか、何に巻き込まれているのかは掴めると思うので。