園長のひとりごと

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【過疎×保育 その2】トラブルは自分たちで解決する

トラブルは自分たちで解決する

子ども同士でトラブルを解決する場として、あさりこども園では「なかよしテーブル」を設置しています。子どもたちがケンカをしたとき、話し合いができる状態までクールダウンした後「なかよしテーブル」を使います。

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ここでのルールは「自分の気持ちを言う」「相手の話を聞く」「最後には仲直りをする」の3つです。大人は介入せず、話し合いが難しいときは年長児が手伝いに入ってくれながら、子ども同士で納得がいくまで話をしてもらいます。

大人が強引に「ごめんね」と互いに言わせて終わるのではなく、自分たちでしっかり話した後は「ごめんね」の言葉はなくてもお互い笑顔で遊びを再開します。こうやって子ども同士で解決する体験こそが大切なことです。

 

異年齢で関わることのメリットは多い

自分たちで解決できない場合は大きい子が来てくれて、仲直りをするための手伝いをしてくれます。トラブル解決だけでなく様々な場面で大きい子と小さい子が関わっていて、この異年齢で多様な関わりができるのも保育園の特徴です。異年齢での関わりにも大切なことがたくさんあります。

異年齢で関わることのメリットとして言われているのは下記のことです。

◆年少児は年長児から刺激を受ける
◆年長児は年少児に教えてあげることで、自分の能力を定着させる
◆小さい子のお手本となることで、自信をつけることができる

異年齢の関わりでは、年長児の思いやりが育つとよく言われます。それはもちろんありますが、小さい子が受ける刺激、教えることで能力を定着させることなども重要な点です。

 

>【過疎×保育 その3】他者と折り合いをつける力