園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

【過疎×保育 その4】未来を創り出す力

未来を創り出す力、豊かな創造力

視野を少し広げてみます。これからはますます前例のない課題を抱えた社会になっていくことが予想されます。以前は、こうすれば社会は成長するといった道筋が比較的明確で、その中では決まったことを速く、正確に、大量にこなす力が求められていました。決められたことを言われたとおりにこなしていけば、社会は成長し、個人としても豊かになる時代がありました。

ですが、今は違います。こうすれば間違いはないといった唯一の正解はありません。正解のない課題に対し、よりベターな方法を見つけ出していくことが求められます。しかもよりベターな方法は人によっても違います。そんな不確実で、前例のない課題を抱えた社会で生きていくことになる子どもたちは、自分で未来を創り出す力を身につけていくことが重要になります。

江津市のスローガンは『GO▶GOTSU 山陰の「創造力特区」へ。』です。

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「新たなことに挑戦する気質」や「生きる力」を養うことができる環境を整え、さらに「挑戦する人を応援する風土」を培うことを目指しており、江津市で育つ子どもたちにも創造力を高めていくことを同じように求めるスローガンだと考えました。

子どもたちの創造力を養うための活動といえば、子どもたち自身で考えて行動することの積み重ねです。誰と何をしたいか、何をどれだけ食べたいか、体を休めることが必要かどうか、そんなことを考えながら自分で決めて行動することを通して、自発的な行動を身につけていきます。

既存の考えにとらわれることなく、自分の考えで行動することをこども園の生活で体験するために、誰と何をして遊ぶかを自分で決めるところから始まります。何をどれだけ食べるかも自分で決める、セミバイキング方式の食事になっています。昼寝をするかどうかも、自身の体調と相談して決めることになっています。

このように、自分で決めて行動する厳しさを日常で体験することを通して、創造的に活動する基礎力を身につけていきます。

 

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