園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

30/50『それっ! 日本語で言えばいいのに!!』

50冊チャレンジの30冊目は『それっ! 日本語で言えばいいのに!!』(カタカナ語研究会議監修)。チラッとタイトルを見てしまったことで内容が気になってしまい、読むことにしました。完全にタイトルにやられてしまった形です。

内容はタイトルの通りで、それ以上のものは特にありませんが、IT系の会社からかかってくる営業の電話が特にこの傾向が強いと実感しています。自社のサービスを熱く語ってくれるので何とか理解してあげたいと思うのですが、なんせカタカナ言葉が多く、「えーとその意味は…」なんて考えている内に次の説明が始まったりして、結局説明全体が意味不明みたいなことが実際にあります。そして相手がそういう言葉を多く使う人だと分かると、聞くのを諦めるようになりました。面と向かって話す時はなんとか理解しようとしますが、営業の電話だとそもそも最初からこちらの聞く意欲は低いですし、カタカナ語の多様が始まるとほぼ終了だという話です。

タイトルの通り、「それっ! 日本語で言えばいいのに!!」と言ってあげたいです。

 

最後に書いてあるのが次の文章です。

このカタカナ語は、日本人が持っている劣等感を消してくれると思っている人が多いのです。要するに、カタカナ語が自由自在の自分は、まわりから認められる存在なのだという構造です。しかし、想いを伝えることは、自己満足の道具ではありません。相手に、こちらの考えを正確に伝えることなのです。だから、相手に伝わらなくては、カタカナを使っても何の意味もありません。

これが全てではなく、意味する内容にピッタリな日本語がないため仕方なく英語のまま使用している言葉もあると思いますが、大多数がわかるかどうかでカタカナ語か日本語かを選択して使えるようになるのが理想なのでしょう。