園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

48/50『老いる家 崩れる街』

50冊チャレンジの48冊目は『老いる家 崩れる街』(野澤千絵)。人口減少社会の問題点というか考えなければいけないポイントが何となく見えてきた感じです。今まで考えていなかったわけではないけど、微妙にポイントがずれていたことに気づかされています。

将来のことを考えた計画とは言えない状態のまま住宅が建てられ続け、このままでは困ったことになる、というか既に困ってきています。空き家、空き住宅は増えているのに新しい家や住宅が増えていて、既にあるインフラも直していかなければいけないのに新たな整備も必要で、かなりよくない状況なのは明らかです。

そんな状況に対しての提言も書かれていて、未来の年表のそれよりは具体策も力強さも少し足りない感じはするものの、考えるきっかけになります。住宅過剰社会から脱却するための7つの方策です。

①自分たちのまちへの無関心・無意識をやめる
②住宅総量と居住地面積をこれ以上増やさない
③「それなりの」暮らしが成り立つ「まちのまとまり」をつくる
④住宅の立地誘導のための実効性ある仕組みをつくる
⑤今ある住宅・居住地の再生や更新を重視する
⑥住宅の終末期への対応策を早急に構築する
⑦もう一歩先の将来リスクを見極める

個人的に特に考えたいのは③と⑤ですね。

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