園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

53/70『「自己肯定感」育成入門』

70冊チャレンジの53冊目は『「自己肯定感」育成入門』(平岩国泰)。放課後NPOアフタースクール代表理事の平岩さんの講演を聞く機会があり、とてもおもしろい方だったので、本も読んでみることにしました。

講演では自身が放課後NPOアフタースクールを運営している背景について、かなり詳しく説明をされていたので、この自己肯定感についても詳細な説明付きの話だろうと勝手に考えていましたが、実践のためのアドバイスが非常にわかりやすく具体的に書かれていて、なるほどこう表現すると伝わりやすくなるのか!と勉強になりました。

この本を読むと子どものことで悩んでいたことがすっきり人は多いはずです。「このように考えてみてはどうでしょうか」がとにかくわかりやすいです。目次の中のどれか1つでも興味を持ったなら、この本を読む価値は十分にあります。

(目次)
■LECTURE 
「やりたくない」子どもたち
子どもの自己肯定感を下げてしまう親のタイプとは

■STEP1 子どもの「やってみたい」を引き出す
「ほめる親」より「気づく親」になる
目標は非常識なくらい「低く」設定する
子どもを「ちょっと前の子ども」と比べよう
3つの「比べない」をできるだけ意識する
親の役割は子どもの1/10歩の「成長」を気づかせること
親の「しくじった話」から子どもは失敗への処し方を学ぶ
結果が出なくても「何を学んだか」を問いかけよう
子どもの心を動かすほめ方とは
【STEP1実践のポイント】
勉強、スポーツ、遊び、すべてにおいてトライ&エラーを「日常」にする

■STEP2 「自分自身で考える」機会を増やす
親は365日「保護者モード」でなくていい
「気が利く親」ではなく「ものわかりが悪い親」になる
ときには「コーチ目線」になってあえて子どもを突き放す
「役割」が子どもの成長サイクルを後押しする
「叱る」ときはまず子どもを安心させよう
「親は親、子どもは子ども」という感覚を持つことの重要性
中学受験をするとき親は「応援役」がベスト? 
【STEP2実践のポイント】
「ひとりでやる」「自分で決める」機会を増やしていく

■STEP3 子どもにとっての「安全基地」を作る
外側のモノサシに頼らず「その子自身」を見る
「未来」ではなく「過去」を語る
「短所」は克服させようとしない
「〇〇なタイプ」といった型にはめる言葉はなるべく使わない
子どもの可能性を最大限に広げる「リフレーミング」の力
子どもと「一対一」で向き合うスペシャルデーを作る
読書を親子の会話を深めるきっかけにする
子どもの「好き」をファイルにまとめることで小さな「安全基地」が作れる
ホワイトボードを使ってコミュニケーションを「見える化」する
【STEP3実践のポイント】
「子どものありのままの姿」を短所を含めて受け止める

■STEP4 勉強や習いごとを通して「壁」の乗り越え方を学んでもらう
自己主張よりも先に「聞く力」を身につけること
勉強に「苦手意識」を持たせないために「算数」でつまずかない
国語の文章題を通して問題の「分解」を覚える
子どもを勉強好きにするコツは「教えない」ということ
成長の「踊り場」を経験し、乗り越えてもらう
一週間のスケジュールに必ず「余白」をつくる
「遊んでから勉強」のほうが勉強に集中できる理由
自己肯定感のターニングポイントは「小3」と「中1」
子どもたちが「やりたいこと」ベスト10から見えてくるもの
子どもの本音を引き出すある「質問」をしてみよう
【STEP4実践のポイント】
勉強も、習いごとも「小さな壁」をたくさん乗り越えるいい機会と考えよう

■巻末コラム
子どもの「記憶に残る」思い出とは

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