園長のひとりごと

こども園、福祉全般、寺院関係、走ること、食べること、いろいろと。

61/70『ロシア点描』

70冊チャレンジの61冊目は『ロシア点描』(小泉悠)。ロシアの軍事・安全保障政策が専門の著者が「ロシアとロシア人の魅力を、衣食住の面から伝えたい」という目的で書いた本のようです。ウクライナ侵攻以降特にロシアに対するイメージが悪くなっていて、それは仕方のないことだと思いつつ、でもロシアについてどうしても書いておきたかった思いが伝わってくる本です。

これを読んだからといって今のロシアが行っていること、プーチン大統領が行っていることを仕方ないこととは到底思えないけど、でもロシアという国に対するイメージは間違いなく変わりました。ロシアの人の生活の考え方とか、他人に対する思いとか、社会に求めるものとかは日本のそれとはずいぶん違っていて、ロシアに対する興味が強くなりました。今起きていることに対して、反対の立場を取っている国だけでなく、賛成はしないけど態度を保留している国もあって、そのようなことを踏まえつつ曖昧な状態でロシアを見ることにも意味があるんだろうと思います。今のロシアの行動に関心がある人には、さらに理解を深めるというか理解の幅を広げるためにもおすすめしたい本です。

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